クリスティーズ、現代美術オークション結果

2010年6月30日、ロンドンで行われたクリスティーズの現代美術オークションは、その前々日に行なわれたサザビーズでの売上総額4100万ポンド(およそ54億円)をさらに上回る4500万ポンド(およそ59億円)を記録。落札率は84%で、そのうち85%の作品が予想価格を上回る落札価格となった。

最高落札価格となった作品は、アンディ・ウォーホールの「Silver Liz」(1963)で676万ポンド(約9億円)。続いてジェフ・クーンズの『Easyfun』シリーズの絵画作品「Loopy」(1999)が340万ポンド(約4億5千万)となった。

グローバリゼーションを予感させたアリギエロ・ボエッティの人気シリーズ作品「Mappa」(1989年制作)は183万ポンド(約2億4000万)となり、予想落札価格の90万ポンド-120万ポンド(約1億2000万-1億6000万)を大きく上回った。

YBA(Young British Artists: ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)では、1997年にロイヤル・アカデミーで行われた『センセーション』展にも出品されたグレン・ブラウンの「Dali-Christ」が144万ポンド(約1億9000万円)。クリス・オフィリのペインティング「Orgena」(1998年制作)が188万ポンド(約2億5000万)。ジェイク・アンド・ディノス・チャップマンの「Übermensch」は24万ポンド(約3000万円)と、いずれも予想価格を上回りこれまでの記録を更新した。

今回初めてオークションに登場したブラジル人アーティスト、アドリアーナ・ヴァレジョンのペインティングもおよそ16万ポンド(約2000万円)と、予想価格7万ポンド-10万ポンド(900万円-1300万円)を上回る結果であった。

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