ホイットニー・ビエンナーレ2014、キュレーター発表

2012年11月29日、ホイットニー美術館はホイットニー・ビエンナーレ2014のキュレーターに、スチュアート・コマー、アンソニー・エルムス、ミシェル・グラブナーの3名を選出した。
スチュアート・コマーは、現在テート・モダンのフィルム部門のキュレーター。今年から同美術館ではじまった「ザ・タンクス」の共同キュレーターを務めた。デレク・ジャーマン賞の審査員を2008年の同賞設立時より務めている。
アンソニー・エルムスは、ICAフィラデルフィアのアソシエイトキュレーターを務める。これまでにシカゴ大学やイリノイ大学で教鞭をとったほか、パフォーマ11やイリノイ大学のギャラリー400にも携わっている。また、アーティストとしても活動を続けており、グループ展『White Petals
Surround Your Yellow Heart』が来年2月にICAフィラデルフィアで開催される。
ミシェル・グラブナーは、シカゴのスクール・オブ・アート・インスティチュートで教授を務め、イェール大学でも教鞭をとる。夫のブラッド・キリアムとともにアーティストラン・スペース「The Suburban」(1999-)、「Poor Farm」(2009-)を立ち上げ、これまでにシール・フロイヤー、リュック・タイマンス、カトリン・シグルザルドッティルらのプロジェクトを企画している。グラブナーもアーティストとしても活動しており、来年秋よりクリーブランド現代美術館を皮切りに巡回展が予定されている。
ホイットニー・ビエンナーレは同美術館が創立された1930年の二年後に開催され、同時代のアメリカ美術を映す展覧会として、これまでに76回開催されている。近年は複数のキュレーターによる共同企画の形式がとられてきたが、2014年は各キュレーターがそれぞれひとつの階を担当、現在同美術館のキュレーターを務めている前任のエリザベス・サスマンとジェイ・サンダースがアドバイザーを務める予定。

ホイットニー美術館:http://whitney.org/

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