リーマン・ブラザーズのコレクション、オークションの落札総額、10億円を超える

2010年9月25日、ニューヨークのサザビーズでリーマン・ブラザーズのコレクションが出品された。2008年に経営破綻したリーマン・ブラザーズが所有する作品の売り上げ予想総額は1000万ドル(約9億2000万円)だったが、最終的に1230万ドル近く(約10億3千万円)で落札された。

サザビーズの公式サイトの落札結果によると、最も高額で落札された作品はジュリー・メーレトゥの抽象画「Untitled 1」(2001)。匿名のコレクターにより100万ドル以上(約8600万円)で落札された。他には東京の小山登美夫ギャラリーで購入された劉野(リィウ・イエ)の油彩画「The Long Way Home」(2005)が96万ドル(約8000万円)、また、マーク・グロッチャンの抽象画「Untitled (Three-tiered Perspective)」(2000)が78万ドル(約6600万円)、ネオ・ラウフの絵画「Einbruch」(1999)が54万ドル(約4500万円)、ゲルハルト・リヒターの抽象画「Abstraktes Bild (763-5)」(1992)と「Abstraktes Bild (763-9)」(1992)がそれぞれ50万ドル(約4200万円)を超える価格で落札された。

日本人による高額落札作品は、奈良美智のFRP彫刻作品「The Little Pilgrims (Night Walking)」(1999)でおよそ23万ドル(約2000万円)、村上隆のアクリル画「Chaos」(1999)がおよそ13万5千ドル(約1100万円)。ニューヨーク・タイムズによると、ダミアン・ハーストの食器棚作品「We’ve Got Style (The Vessel Collection – Blue/Green)」(1993)が80万-120万ドル(約7000万-1億円)と高額の予想価格のためか唯一売れなかった作品であった。

落札作品の詳細はサザビーズの公式サイト参照。コレクションの売却金は、債権者への返済に充てられる。

リーマン・ブラザーズのコレクション、オークションで売却(2010年6月6日)

The New York Times (Arts Beat): Lehman Art Auction Yields $12.3 Million
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/09/27/lehman-art-auction-draws-12-3-million

Sotheby’s: Selected Works from the Neuberger Berman and Lehman Brothers Corporate Art Collections
http://www.sothebys.com/app/live/lot/LotResultsDetailList.jsp?event_id=30321&sale_number=N08704

Copyrighted Image