2010年10月15日、ロンドンのバービカン・アートギャラリーで『Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion』展が始まった。日本のアバンギャルドファッションを1980年代初期から現在まで、総括的に取り上げるヨーロッパ初の展覧会である。キュレーションは、京都服飾文化研究財団（KCI）理事でチーフキュレーターの深井晃子が担当。KCI所蔵のファッション作品を中心に、畠山直哉がコム デ ギャルソンの服を撮影した写真作品や、コレクションショーの映像、またDMやポスターなどの印刷媒体まで、衣服に限らない幅広い展示を行っている。展示デザインは建築家の藤本壮介が担当。バービカンの吹き抜けの空間を、半透明の薄い布地によって構成し、フェミニンなスペースへと変容させている。
展覧会の開催期間は2011年2月6日まで。その後、ミュンヘンのハウス・デア・クンストへの巡回を予定している（2011年3月4日から6月19日まで）。
出品デザイナー： 三宅一生、川久保玲（コム デ ギャルソン）、山本耀司、渡辺淳弥、高橋盾（アンダーカバー）、栗原たお（タオ・コム デ ギャルソン）、まとふ（堀畑裕之＋関口真希子）、mintdesigns（勝井北斗＋八木奈央）、津村耕佑（FINAL HOME）、minä perhonen（皆川明）、高田賢三、大矢寛朗（Oh! Ya?）、ZUCCa（小野塚秋良）、滝沢直己（イッセイミヤケ）、丸龍文人（GANRYU）、ANREALAGE（森永邦彦）、SOMARTA（廣川玉枝）、ネ・ネット（高島一精）、サカイ（阿部千登勢）、坂部三樹郎、堀内太郎、中章
（文中敬称略）
フォトレポート
Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion
公益財団法人 京都服飾文化研究財団
http://www.kci.or.jp/
KCI 展覧会のお知らせ：「Future Beauty: 30 years of Japanese Fashion」展、開催決定
http://www.wacoal.jp/c/kci/2010/04/future_beauty_japanese_fashion.html
Barbican – Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion
http://www.barbican.org.uk/artgallery/event-detail.asp?id=10771
Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion
会場： バービカン・アートギャラリー、ロンドン
会期： 2010年10月15日–2011年2月6日
http://www.barbican.org.uk/artgallery/home