ヴェネツィア・ビエンナーレ、生涯功績への金獅子賞をアルヴァロ・シザに

2012年6月27日、ヴェネツィア・ビエンナーレ評議会は、来る第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展にて、同展ディレクターのデイヴィッド・チッパーフィールドの提案のもと、ポルトガル人建築家のアルヴァロ・シザに「生涯功績への金獅子賞」を授賞することを発表した。
シザは、50年以上にわたり、ポルトガル北部の都市ポルトを拠点に建築を手掛けている。岩だらけの海岸をくりぬいた「レサのスイミング・プール」(1966)の設計で注目を集め、1992年にはポルトガル人として初のブリツカー賞を受賞する。さらに、1998年には高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)、2002年にはヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞など、数多くの賞を受賞しており、国際的にも高い評価を受けている。代表作には「ガリシア現代美術センター」(1993)、「サンタ・マリア教会」(1990-96)、「ポルト現代美術館」(1991-99)などがある。
同賞は第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展初日の8月29日に行なわれる授賞式にて正式に授与される。

第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の総合テーマは「Common Ground」。伊東豊雄がコミッショナーを務める日本館展示では、「ここに、建築は、可能か」をコンセプトに、建築家の乾久美子、藤本壮介、平田晃久と写真家の畠山直哉が参加する。

第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展
2012年8月29日(水)–11月25日(日)
ジャルディーニ、アルセナーレ、ほか
http://www.labiennale.org/

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