次世代アート賞はブラジル人アーティストに

2010年12月10日、ウクライナの億万長者コレクター、ヴィクトル・ピンチュークが運営するピンチューク・アートセンターが昨年12月に新設した次世代アート賞はブラジル人アーティストのシンシア・マルセレに授与されることが発表された。

シンシア・マルセレは1974年ブラジル生まれ、現在も同国ベロオリゾンテで活動を続けている。日常生活の出来事にささやかに介入する行為を記録したフィルムや写真を使い、反復や不条理を生み出すインスタレーションを制作している。

賞金として6万USドル(およそ500万円)の現金および次の作品の制作費として4万USドル(およそ335万円)が与えられる。

また、ルーマニア出身のミルチャ・ニコラエが特別賞を受賞した。

この賞は2年に1度、若手の作家に贈られるもので、マルセレの他、曹斐(ツァオ・フェイ)、ケレン・シター、ナタリー・ユールベリ、サイモン・フジワラなど、全部で21人がノミネートされていた。ノミネートされた作家のグループ展が同アートセンターで2011年1月9日まで開催されている。

(文中敬称略)

Pinchuk Art Centre: Brazilian artist Cinthia Marcelle received the Main Prize of the Future Generation Art Prize 2010 from the Victor Pinchuk Foundation
http://pinchukartcentre.org/en/news/13916

Pinchuk Art Centre
http://pinchukartcentre.org/

Future Generation Art Prize
http://futuregenerationartprize.org/

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