アーカスプロジェクトがオープンスタジオを開催

2016年11月11日から11月27日まで、茨城県守谷市のアーカスプロジェクトでは、レジデンスプログラムに招聘された3名のアーティスト、エルネスト・バウティスタ、ガン・シオン・キン、イェン・ノーのオープンスタジオを開催する。

アーカスプロジェクトでは、プレ事業を開始した1994年から若手アーティストの支援を目的にアーティスト・イン・レジデンスプログラムを運営、これまでに31カ国/地域から97名のアーティストを招聘している。23年目となる今回のレジデンスプログラムには、89カ国/地域から過去最多の656件の応募があり、ゲストキュレーターの服部浩之と、プロジェクト発足時からのアドヴァイザーで森美術館館長の南條史生が最終選考を務め、エルネスト・バウティスタ、ガン・シオン・キン、イェン・ノーの3名が選出された。

エルネスト・バウティスタは1987年サンタ・アナ(エルサルバドル)生まれ。現在はサンサルバドルを拠点に制作活動を行なう。血や銃弾、炎、人骨、刃物など、死や暴力を直接想起させるものを素材に、社会や政治の諸問題を扱った作品を発表している。

ガン・シオン・キンは1975年ジョホール(マレーシア)生まれ。クアラルンプール在住。「遊び」の感覚を大切にしつつ、コンセプチュアルかつ絵画の根源的構造などを探求する作品や、人の活動・生活に焦点をあてたビデオを制作をしている。

イェン・ノーは1983年テグ(韓国)生まれ。修士号を取得したウィーンを拠点とする。西欧世界で編まれるテキストがアジアなど非西欧圏へと輸入される際に与えた影響の考察に基づいた、言語や翻訳を主題とした作品を発表している。

オープンスタジオ開催期間には、最終選考に関わったゲストキュレーターの服部浩之と3名のアーティストとのアーティストトークや、来年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本館のキュレーターを務める金沢21世紀美術館の鷲田めるろ、インディペンデント・キュレーターの長谷川新をゲストに迎えたオープンディスカッションなども開催する。

ARCUS Projecthttp://www.arcus-project.com/

OPEN STUDIOS|オープンスタジオ
2016年11月11日(金)-11月27日(日)
アーカススタジオ(もりや学びの里内)
http://www.arcus-project.com/jp/event/2016/ev_jp161111130000.html
開館時間:13:00-19:00(金土日祝のみ ※祝日を除く火水木は予約制)
休館日:月
無料
招聘アーティスト:エルネスト・バウティスタ、ガン・シオン・キン、イェン・ノー

関連企画
アーティストトーク x 服部浩之
2016年11月13日(日)15:00-18:00
※逐次通訳あり(通訳:池田哲)

アーティストによるガイドツアー
2016年11月23日(水、祝)14:00-15:30
※逐次通訳あり(通訳:池田哲)

オープンディスカッション
「Institution / Independent:その複合性と対立性」

ゲスト:鷲田めるろ(金沢21世紀美術館キュレーター)
長谷川新(インディペンデント・キュレーター)
2016年11月23日(水、祝)17:00-19:00
※逐次通訳あり(通訳:池田哲)

ディスカッション「CAN WE TALK ABOUT MAVO?」
イェン・ノーによるディスカッション
モデレーター:アンドリュー・マークル
パネリスト:白川昌生、上崎千 ほか
2016年11月26日(土)16:30-18:00

クロージングパーティー
2016年11月27日(日)18:00-19:00

そのほか、キッズツアーやコーディネーターによるガイドつきスタジオ鑑賞ツアーの詳細は、公式ウェブサイトを参照。

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