ヨコハマトリエンナーレ2011開幕

Ugo Rondinone Our Magic Hour

2011年8月6日、第4回目となるヨコハマトリエンナーレ2011が開幕する。

今回より横浜市が主に運営を担う形態となったこともあり、主会場のひとつとして初めて横浜美術館が使用される。もうひとつの主会場は前回も使われたBankART Studio NYK。総合ディレクターは同館館長の逢坂恵理子、アーティスティックディレクターはパリの現代美術センター、パレ・ド・トーキョーのキュレーター、三木あき子。

「OUR MAGIC HOUR —世界はどこまで知ることができるか?—」をテーマに現代美術に限らず、横浜美術館の収蔵品であるマグリット、エルンストらシュルレアリスムの画家による作品や、歌川派の浮世絵なども含まれる。

東日本大震災の影響で一時は開催が懸念されたが、予定通りの会期で開催されることになった。参加表明を保留していたデミアン・ハーストが震災後に参加を表明したほか、各国のアーティストからの支持も大きく、さらには震災を踏まえた作品プランに変更したアーティスト(オノ・ヨーコ、ジュン・グエン=ハツシバ、安部泰輔、島袋道浩、荒木経惟、岩崎貴宏ら)もいたとのこと。

会期中はクリスチャン・マークレーの「The Clock」(2010)の24時間上映(10月を予定。詳細日程は後日発表)など各種イベントのほか、関連企画として『クシシュトフ・ヴォディチコ:アートと戦争2011』(国際シンポジウム+パブリック・プロジェクション)、神奈川県立芸術劇場の杉本博司文楽、やなぎみわの演劇プロジェクト『1924』第2部『海戦』などが予定されている。

(文中敬称略)

ヨコハマトリエンナーレ2011
http://www.yokohamatriennale.jp/
2011年8月6日-11月6日 11:00 – 18:00
休日:8月、9月の毎週木曜日、10月13(木)、10月27日(木)
会場: 横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他周辺地域

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クリスチャン・マークレー インタビュー(2010/12/24掲載)
『クシシュトフ・ヴォディチコ:アートと戦争』@ 北仲スクール(国際シンポジウム 8/8–10、パブリック・プロジェクション 横浜 8/5・9、仙台 8/11)
『杉本文楽 木偶坊 入情 曾根崎心中付り観音廻り』@ 神奈川芸術劇場(公演日 8/14–16)
やなぎみわ演劇プロジェクト『1924』(『海戦』公演日 11/1-6)

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