2010年10月1日、第4回目となる横浜トリエンナーレ2011のアーティスティックディレクターにパリにあるアートセンター、パレ・ド・トーキョーのチーフキュレーター、三木あき子が選ばれたことが発表された。
タイトルを含む具体的な企画内容の発表はまだ先となるが、三木は横浜トリエンナーレ事務局を通じて「『われわれは、世界をどこまで知ることが出来るのか』という問いのもと、世界や日常の不思議、魔法のような力、さらには超自然現象や神話、伝説、アニミズム等に言及した作品に注目したい」との意思を表明している。
更に、「この方向性は、決して科学の限界を問うものでも、また神秘主義を讃えたり、単にアートの娯楽性のみを追求するものでもありません。それよりも、こうした科学では解き明かせない領域に改めて眼を向けることで、これまで周辺と捉えられていた、あるいは忘れ去られていた価値観や、人と自然の関係について考えるとともに、より柔軟で開かれた世界との関わり方や、物事・歴史の異なる見方を示唆しようとするものです」と続ける。
また、メイン会場が本展より横浜美術館に移ることを踏まえ、国内外の現代アーティストの新作のみならず、古今東西の歴史的作品や同美術館の所蔵作品、更にはフォークロアなど通常の美術の枠に入りにくい作品も一部展示に含み、時代的・文化的背景の異なる作品を対峙、対話させるとのこと。
横浜トリエンナーレ2011は2011年8月6日から11月6日まで横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫（BankART Studio NYK）とその周辺地域で開催予定。
（文中敬称略）
第4回横浜トリエンナーレ、2011年夏に開催決定（2010年8月19日）
横浜トリエンナーレ2011 キックオフ・ミーティング 開催（2010年9月22日）
横浜トリエンナーレ
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