第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ韓国館代表

韓国文化芸術委員会(アーツ・カウンシル・コリア)は、来年開催する第56回ヴェネツィア・ビエンナーレの韓国館代表キュレーターにテート・リサーチ・センター・アジア・パシフィック部門リサーチ・キュレーターのイ・スキョン、韓国館代表アーティストにムン・キョンウォン&チョン・ジュンホを任命した。

ムン・キョンウォンは1969年ソウル生まれ。チョン・ジュンホは1969年プサン生まれ。ソウルを拠点に活動する。各自が美術館での個展を開催するなど個々にアーティストとして活動しつつも、2009年より共同制作をはじめ、リュブリャナ国際版画ビエンナーレ(2010)、モスクワ・ビエンナーレ(2010)などに参加、同年に立ち上げたアートの社会的機能や役割を考察するプロジェクト「News from Nowhere」をドクメンタ13(2012)に出品している。第9回光州ビエンナーレ(2012)ではNOON賞を受賞。同年創設された韓国美術家賞2012も受賞している。今秋開催の第5回福岡アジアトリエンナーレ2014への参加も決定している。

イ・スキョンはソウル生まれ。ソウル、ロンドンにて修士号を取得後、イギリスのエセックス大学にて美術史を学び、博士号を取得。アーツカウンシル・イングランドのキュラトリアルフェローを経て、2007年にテート・リバプールのキュレーターに就任する。ナム・ジュン・パイクやダグ・エイケンの個展を企画する傍ら、同館の主要な収蔵品展も手掛けた。現在はテート・リサーチ・センター・アジア・パシフィック部門リサーチ・キュレーターを務めるとともに、弘益大学やロンドン・サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートで教鞭を執る。

韓国は1995年にヴェネツィア・ビエンナーレに参加しており、以来、今回で10度目の参加となる。これまでには、2012年に森美術館で個展を開催したイ・ブル(1999)や同じく2012年に広島市現代美術館や金沢21世紀美術館で個展を開催したス・ドホ(2001)、前回はキム・スージャが代表アーティストを務めた。

なお、1964年以来50年振り2度目となるフィリピンの参加やジョーン・ジョナスのアメリカ合衆国館代表、サラ・ルーカスのイギリス館代表への選出など、各国パビリオンの情報が徐々に発表されている。現在発表されている情報は下記を参照。

第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ各国代表

Copyrighted Image