韓国のヤンヒョン・ファウンデーションは、ブラジル出身のリヴァーネ・ノイエンシュワンダーへの第6回ヤンヒョン賞の授賞を発表した。2013年10月11日にソウル市立美術館で受賞記念レクチャーと授賞式が行われる。

リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダーは1967年ベロオリゾンテ生まれ。ミナス・ジェライス州立大学、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを経て、現在はロンドンとベロオリゾンテを拠点に活動している。繊細かつ些細な素材を用いて、魅惑的な光景を描き出す写真、映像作品、インスタレーションや、シンプルな身振りに基づく観客参加型の作品を発表し、同世代のブラジル現代美術を代表するアーティストのひとりとして知られている。これまでに、ヴェネツィアビエンナーレ(2003,2005)やイスタンブールビエンナーレ(1997,2011)、サンパウロビエンナーレ(1998,2008)をはじめとする多数の国際展に参加。ニューミュージアム(ニューヨーク)、マルメ美術館、アイルランド近代美術館(ダブリン)などで個展を開催している。日本国内では2004年に東京都近代美術館で開催された『現代ブラジル・ボディ・ノスタルジア』(京都国立近代美術館に巡回)や2008年に東京都現代美術館で開催された『ネオ・トロピカリア|ブラジルの創造力』(広島市現代美術館に巡回)といった同時代のブラジル現代美術を紹介する企画展に出品しており、ヨコハマトリエンナーレ2011にも参加している。

同賞は2008年に創設され、芸術及び文化的活動に従事し、国際的に認められたアーティストに贈られる。受賞者には賞金1億ウォン(約907万円)のほか、韓国及び韓国以外の国や地域の美術館やギャラリーでの個展の支援が与えられる。審査員は3年毎の交代制で、今回は南條史生(森美術館館長)とフィリップ・ヴェルニュ(ディア芸術財団ディレクター)が務めた。過去の受賞者は、キャメロン・ジェイミー(2008)、イザ・ゲンツケン(2009)、イ・ジュヨ(2010)、アクラム・ザアタリ(2011)、アブラハム・クルズヴィレガス(2012)。
Yanghyun Prize:http://www.yanghyunprize.org/