第10回shiseido art egg 入選者発表

2015年8月17日、資生堂ギャラリーは次代を切り拓く先進性を備えるアーティストの活動を支援する公募展『第10回shiseido art egg』の入選者に、川久保ジョイ、GABOMI、七搦綾乃の3名を発表した。

2007年(2006年応募)から開催しているshiseido art egg。記念すべき10回目の開催となる今回、資生堂ギャラリーアドバイザーの岡部あおみ(美術評論家)と水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)に資生堂 企業文化部を加えた審査員が、活動理念、作品のクオリティー、「資生堂ギャラリーの空間でなにをどのように表現しようとしているのか」の3点を評価のポイントに、370件の応募のなかから入賞者を選出した。

川久保ジョイは1979年トレド(スペイン)生まれ。風景の可能性を探求した写真作品や偶然性や虚構を積極的に組み込んだインスタレーションなどを発表。近年は「アートアクションUK」のアーティスト・イン・レジデンスの一環としてロンドンのHUSK GALLERYで個展を開催。また、『トーキョー・ストーリー2015』(トーキョーワンダーサイト本郷)などに参加している。

GABOMIは1978年高知県生まれ。高松琴平電気鉄道の仏生山工場を撮影した写真集『ことでん仏生山工場』(2012)を赤々舎より出版する。同年、『高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.02』に選出され、昨年は水戸芸術館の「クリテリオム」で作品を発表している。

七搦綾乃は1987年鹿児島県生まれ。布を被って遊ぶ子どもや自然の中に存在する時間や光、線をモチーフとした木彫作品を制作。近年は再び首像彫刻にも取り組んでいる。2012年に広島芸術センターで個展を開催。また、2013年、2014年と『対馬アートファンタジア』に出品している。

3名の入選者は資生堂からの制作費補助などの支援を受けて、2016年1月、2月、3月にそれぞれ3週間の個展を資生堂ギャラリーで行なう。その後、石川直樹(写真家)、小沢剛(美術家)、藤野可織(小説家)の審査を経て、2016年4月中旬頃にshiseido art egg賞の受賞者が発表される。

資生堂ギャラリーhttp://www.shiseidogroup.jp/gallery/artegg/

Copyrighted Image