2015年ターナー賞候補


Assemble Assemble Group Photo (2014) © Assemble

2015年5月12日、今年のターナー賞の最終候補にアッセンブル、ボニー・カンプリン、ジャニス・カーベル、ニコル・ヴァーマースの4人/組が選出された。

1984年に創設されたターナー賞は、過去1年間に開催された展覧会などの実績をもとに、イギリスを拠点に活動する50歳未満のアーティストに与えられる。ターナー賞受賞者に25,000ポンド(約470万円)、そのほかの候補者に5,000ポンド(約94万円)の賞金が贈られる。2007年にリバプール、2011年にゲーツヘッド、2013年にアイルランド島のデリー/ロンドンデリーとロンドン以外、そして、イングランド以外の都市での開催も試みている。

今回の開催都市はグラスゴー(会場:トラムウェイ)。同都市にあるグラスゴー美術大学(GSA)は、96年のダグラス・ゴードンをはじめ、2005年のサイモン・スターリング、2009年のリチャード・ライト、2010年のスーザン・フィリップス、2011年のマーティン・ボイスといった同賞受賞者を輩出している。また、記念すべき30回目の開催となった昨年は、受賞者のダンカン・キャンベルをはじめ、最終候補4名のうち3名を同校出身者が占める結果となり、同校のみならずグラスゴーゆかりのアーティストの活躍は、都市そのものへの注目も高めている。


Bonnie Camplin The Military Industrial Complex, South London Gallery, 13 – 15 June 2014 © the Artist Cabinet London and South London Gallery

審査員は、ペネロペ・カーティス(テート・ブリテン)のほか、アリステア・ハドソン(ミドルズブラ・インスティテュート・オブ・モダンアート)、ヤン・バーボウト(批評家兼キュレーター)、ヨアンナ・ミツコヴスカ(ワルシャワ近代美術館)、キラ・マクドナルド(グラスゴー・スカルプチャー・スタジオ)が務める。なお、今回のターナー賞では、最終候補を選出するにあたり、インターネットを通じた候補者の一般推薦が初めて実地された。

候補者による展覧会は、上述したグラスゴーのトラムウェイで10月1日から2016年1月17日まで開催され、12月7日に受賞者の発表および授賞式が行なわれる。

ターナー賞http://www.tate.org.uk/whats-on/tramway/exhibition/turner-prize-2015


Janice Kerbel DOUG (2014) Performed on 1 May 2015 in the Jeffrey Room, The Mitchell Theatre, Glasgow Commissioned by The Common Guild, Glasgow Photographer Alan Dimmick © greengrassi, London and Catriona Jeffries, Vancouver


Nicole Wermers Infrastruktur (2015) Installation view © Herald St, London

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