ロマン・オパルカ死去(1931–2011)

2011年8月6日、ポーランド人画家、ロマン・オパルカが休暇中のローマで死去した。79歳。その数日前に倒れ、ローマ市内の病院に搬送され、入院していた。
オパルカは1931年にポーランド人の両親のもとにフランスに生まれた。その後、ポーランドへの移住およびそこから強制移送によりドイツへ。1946年に再びポーランドへと戻り、ワルシャワ美術大学などで学ぶ。1965年より、常に同じサイズ(196x135cm)の黒い背景のキャンバスに「1」から順番に白い数字を描いていくプロジェクト「OPALKA 1965/1 – ∞」の制作を始める。1968年からは支持体の背景を灰色に、1972年からは徐々に白を加えた背景に数字を描き続けた。(2008年には白い背景に白で数字を描くことになる。)同年、テープレコーダーに数字を呟いた声を録音する作品や、制作後のキャンバスの前でのセルフポートレート撮影を開始する。1977年からは制作の拠点をフランスへと移し、生涯にわたり国内外の数々の賞を受賞し、近年も数多くの個展や企画展で作品を発表していた。80歳を迎える予定であった今年も、既にヴェネツィアのコッレール美術館での個展および、ル・マンの市立テッセ美術館での80歳を記念した展覧会が開催されたほか、複数のギャラリーでの個展が企画されていた。また、セルフポートレートを収録した作品集も出版されている。

mEKJFs6DbSY

Copyrighted Image