2010年9月28日、シカゴのマッカーサー基金は23人の奨励金授与者を発表した。一人当たり総額50万ドル授与される奨励金は通称「ジーニアス賞」。受賞者には年齢や出身地、職業とは無関係に、創造性、オリジナリティ、そして将来重要な貢献をしてゆく可能性が評価される人が選ばれる。量子物理学者、舞台監督、フィクション作家、経済学者などとあらゆる分野に及ぶ今年の受賞者の中に、2006年タカ・イシイギャラリーや2007年メゾンエルメスでの個展など、日本でも展覧会を行ったホルヘ・パルドもインスタレーション・アーティストとして名を連ねる。
キューバ出身のパルドはロサンゼルスを拠点とし、絵画、彫刻、建築の交わる作品を通して美術とデザインとの境界を越えた作品を制作し、美術館やギャラリーの空間を変容させる。ニューヨークのDiaアート・ファウンデーション、ロサンゼルス・カウンティー美術館（LACMA）や、ドイツのミュンスター彫刻プロジェクトなどでののインスタレーション作品が知られている。
アトランタを拠点とする彫刻家、エリザベス・タークも同賞を受賞。全受賞者についてはマッカーサー基金の公式サイトを参照。
タカ・イシイギャラリー「ホルヘ・パルド展」（2006）
http://www.takaishiigallery.com/exhibition/2006/02_its_discursive_product/japanese.html
メゾンエルメス8階フォーラム「ホルヘ・パルド展」（2007）
https://www.art-it.asia/u/maisonhermes/ZHwp8ksbdhNmL7K1jyeS
MacArthur Fellows Program: Meet the 2010 Fellows
http://www.macfound.org/site/c.lkLXJ8MQKrH/b.6239749/k.1427/Meet_the_2010_Fellows.htm