三沢厚彦は現代彫刻の世界で、最も注目を集めている作家の一人です。1961年、京都府に生まれた三沢は、東京藝術大学大学院修了後、2000年より等身大の動物を題材とした「ANIMALS」の制作を開始し、翌年には第20回平櫛田中賞、2005年には第15回タカシマヤ美術賞を受賞するなど、その卓越した技術に裏付けられた独特の作品は高く評価されました。また、西村画廊で開催された「ANIMALS」以降、2007年より全国の美術館で精力的に個展を開催し、各地で多くの人々に夢と感動を与えてきました。三沢は制作の際、ドローイングを描き重ねる中で、イメージを固めてから、樟(クス)を素材に鑿(のみ)を入れますが、鑿痕(のみあと)を体に残し、油絵具でいろどられた動物たちは、生き生きとした生命力が感じられ、独自の存在感を放っています。
本展では、三沢の代表作を中心に最新作を含む立体作品約60点と、併せてセラミック作品や、ドローイングなども紹介します。また、過去の展覧会でも三沢とのコラボレーションで話題となった豊嶋秀樹(gm projects)が空間構成を担当し、動物たちのつどう空間を巧みに演出いたします。様々な動物たちが生み出す独創的な三沢ワールドを是非ご堪能ください。
◎会期 平成26年7月11日(金)~平成26年8月24日(日)
◎休館日 月曜日(但し、7月21日(月)開館、7月22日(火)休館)
◎開館時間
火~土曜日・祝日(9:30~19:00)/日曜日(9:30~17:00)
(入室はいずれも閉館30分前まで)
◎入場料
・一般 1000円(800円) ※65歳以上も一般料金
・大学生 500円(400円)
・高校生以下無料
☆8月2日(土)は、「美術館の日」のため入場料が無料になります。
※( )内は団体20名様以上の料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
◇展覧会関連イベント等は「高松市美術館公式サイト」よりご確認ください。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/index.html