靉嘔(あいおう)展 関連イベント:武満徹「七つの丘の出来事」ほか上演+ワーク・イン・プログレス

東京都現代美術館「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展では
会期中下記のプログラムを開催いたします。

1) 武満徹「七つの丘の出来事」(演出:一柳慧)、靉嘔「07」上演(3月25日 18:30~20:00 ※予定)
2) 靉嘔によるワーク・イン・プログレス(会期中 毎日曜日 ※時間未定)

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1) パフォーマンス・ナイト

靉嘔は、1960年代初頭からニューヨークにおける多くのパフォーマンス・イヴェントに参加してきました。フルクサス・コンサートホールにて毎週行われたコンサートの他、アラン・カプローやジョン・ケージ、アンディ・ウォーホル、クレス・オールデンバーグ等が関わるイヴェントにも多く参加しています。ジャンルを超えた「インター・メディア」の時代、靉嘔もまた、「作者」の概念を超えた行為による表現を欠かすことができませんでした。視覚のみならず、触覚を含めたすべての感覚を追究する靉嘔にとって、パフォーマンスも一つの重要な表現手段の一つなのです。
このたび、靉嘔の多面的な制作を包括的に紹介する「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展に関連し、下記のとおりパフォーマンス・イヴェントを開催します。

●日時・場所
2012年3月25日(日)18:30~20:00(予定)
東京都現代美術館 靉嘔展会場または講堂(予定)
予約制 定員150名(予定)
予約方法等の詳細は決まり次第ホームページにてご案内いたします。
参加無料 ※ただし靉嘔展観覧チケットの半券をご提示いただきます。

プログラム:
■武満徹「七つの丘の出来事」
出演:有馬純寿、寒川晶子、高橋アキ、田村友一郎、北條知子、mamoru、奇術師(予定)
演出:一柳慧
靉嘔は、1966年に帰国した際に出品した「空間から環境へ」展に関連し、草月会館ホールにおける「ハプニング」イヴェントにジャスパー・ジョーンズ、武満徹と共に客演しました。靉嘔自身も「レインボー・イヴェント」を行いましたが、武満による「七つの丘の出来事」は、靉嘔に献呈されていました。

■靉嘔「07」
出演:靉嘔ほか
《フィンガー・ボックス》で知られる靉嘔の「穴」をテーマにしたパフォーマンス。世界各地で行なわれてきた作品ですが、東京では初めてのパフォーマンスとなります。

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2) サンデー・プロジェクト

「シジフォスの神話」
靉嘔が、毎週日曜日の午後、展示室のどこかでオブジェクトを並べ替えるパフォーマンスを行います。
毎週、異なる形が作られ、崩され、また新たに形作られます。タイトルはギリシャ神話からとったもの。巨大な岩を山頂に押し上げても押し上げても寸前で岩の重みで転がり落ちてしまう「シジフォス(シーシュポス)」の苦役。形作っては繰り返される行為になぞらえることができます。
合わせて、随時アーティスト・トークも行います。
※時間は未定です。

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