建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”

東京都現代美術館では、10月29日(土)より、
「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展を開催いたします。

21世紀にはいり、情報化や都市化の進行によって、新たな生活形式やパブリックスペースが生まれてきています。本展は、環境や都市の問題、人口の増加やその構成の変化など、私たちをとりまく状況の変化に対して、建築家、アーティストがどのようにこたえ、空間をつくっていくのか、その提案、実践を示すものです。その空間は、人々に新しい体験やアプローチを促し、環境との潜在的な可能性を顕在化させてくれます。アーティストの提案は新しい世界観のメタファーとして建築家の実践的提案と響き合い、きたるべき「人間性」についてのイメージを複数の角度から指し示します。
3.11の震災を含め、自然災害や政治的・社会的不安は、なんらかの形で常に世界各地の現実のなかに存在します。こうした状況に対して、建築は人々にとってどのような存在でありうるのでしょうか。本展においては、日本を含め世界各地における人々や自然、社会の内外において多様な経験・思考から導かれる建築の普遍的な表現と、ローカルの知恵や技術との融合に見いだされる「発見」が展覧されます。
14カ国28組の建築家、アーティストはそれぞれの空間における実践、試みを、模型、ドローイング、映像、彫刻、写真、ミクストメディアのインスタレーションなどで見せます。眼だけでなく、身体や感覚にうったえる展示空間はその全体が「建築、アートがつくりだす新しい環境」そのものとして、一つのステイトメントとなります。
なお、本展覧会は東京都の東京文化発信プロジェクトにおける東京アートミーティングの一環として開催されます。


Walter Niedermayr, Rohbauten 72 | 2008, courtesy: Galerie Nordenhake Berlin/Stockholm; Galleria Suzy Shammah, Milano; Robert Miller Gallery, New York

会 場 東京都現代美術館 企画展示室3F、1F
会 期 2011年10月29日(土)‐2012年1月15日(日)
休館日 月曜日 ※ただし1/2、1/9は開館、年末年始(12/29-1/1)、1/4、1/10は休館
開館時間 10:00〜18:00 (入場は閉館の30分前まで)
*10月29日(土)は21:00まで特別延長開館

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