開館20周年記念シンポジウム 歴史の配合

このシンポジウムでは、現在のアジア太平洋地域における美術とその言説を考察するフィールドとして、「歴史」に向き合うアーティストや研究者の実践に焦点を当てます。
発表では、国家という枠組みを超え、地域的に交差する歴史的文脈を探求するアーティストたちの仕事や、西洋的モダニズムに対抗して形成された美術史を見直す 美術史家の研究や、組織の実践を取り上げます。これらは、知識として体系化された歴史に批評的に対峙し、そこに内在する力学を様々な角度から検証することで、新たな記憶と知の様相を表出させる、創造的な試みだと言えるでしょう。
発表に続くディスカッションでは、このような知を開いてゆく実践が、この地域における社会文化的状況や芸術生産に対する理解をどのように更新しうるかについて話し合います。

日時: 2014年11月1日(土)11:00 ~17:00
場所: 東京都現代美術館地下2階 講堂
定員:200名(メール・電話による事前申込制/先着順)
参加費: 無料
言語: 英語/日本語(同時通訳あり)

スピーカー:
パトリック・D・フローレス 
美術史家/フィリピン大学ディリマン校美術学部教授(マニラ)
「東南アジアにおける美術史と現代性について」

堀川理沙 
シンガポール国立美術館 シニアキュレーター(シンガポール)
「接続と拮抗の現場-シンガポール国立美術館『東南アジアギャラリー』をつくるなかで

ルーベン・キーハン
クイーンズランド州立美術館 アジア現代美術 キュレーター(ブリスベン)
「蓄積された知と共に変容する実践―アジア・パシフィック・トリエンナーレにおける現代性」

キャロル・インファ・ルー
インディペンデント・キュレーター/ライター(北京)
「再訪と厚い記述-中国現代美術における社会主義リアリズムの遺産について」

サイモン・スーン
美術史家/シドニー大学博士課程在籍(シドニー)
「批評的歴史編集としての現代美術-写真という括りを通して」

申込方法:10月31日(金)までに、件名を「シンポジウム参加希望」とし、symposium@mot-art.jpまでメールにてお申込みください。
メール本文には(1)お名前とふりがな、(2)返信用メールアドレスをご記入ください。
お申込み受付完了、または定員に達した旨を返信いたします。
お電話の場合は03-5245-4111(代表)へ休館日をのぞく8:30~18:00までにお申し込みください。

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