「Cheer up! 元気になる美術」@現代美術ギャラリー

群馬 ハラ ミュージアム アークより

現代美術ギャラリーでは秋季から引き続き、「Cheer up! 元気になる美術アート―原美術館コレクションより」をご覧いただけます。現代社会の中でさまざまなストレスや悩みを抱える私たちを励まし、元気にしてくれるビタミン剤のような不思議なパワーを持った作品の数々を、原美術館のコレクションより選りすぐり紹介いたします。
 

森弘治「美術のための応援」 2006年

森弘治の映像作品、「美術のための応援」は、大学生の現役応援団員が、力を込めて美術にエールを送る、ウィットに富んだ作品です。横尾忠則の「戦後」では、焼け野原と化した都会の街並みに歌姫・美空ひばりや笠置シズ子のシルエットが重ねられ、太平洋戦争で荒廃した日本人の心に差し込んだ一条の光を象徴しています。ミランダ ジュライのインスタレーション作品「廊下」では、パネルの言葉を心に刻みながら一歩一歩進む(=自らの生と向き合う)自分の背中を、そっと押してくれる身近な誰かの存在に気付くかもしれません。ミカレーン トーマスの大作絵画「Mama Bush: One of a kind Two」は、新古典主義の巨匠・ドミニク アングルによる「オダリスク」の寵姫を現代の黒人女性に置き換え、ラインストーンで華やかに彩りながら、美・人種・フェミニズムといった問題を浮き彫りにし、観るものを奮い立たせてくれる作品です。 「Art is for the Spirit」と軽やかに表明したのはジョナサン ボロフスキーですが、その言葉は、原美術館コレクションの要でもあるのです。

新年を迎えるにあたって、すぐれたアート作品から「元気」を受け取ってみるというのはいかがでしょうか?


ジョナサン ボロフスキー「Art is for the Spirit」 1989年

出品作家:カレル アペル/草間彌生/ジム ランビー/ジョナサン ボロフスキー/ミカレーン トーマス/ミランダ ジュライ/森弘治/横尾忠則 ほか

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ハラ ミュージアム アーク 冬の展覧会

◆現代美術ギャラリー
Cheer up! 元気になる美術(アート)―原美術館コレクションより
◆觀海庵
寿ぎのかたち

会期 2010年12月18日(土)-2011年1月4日(火)
*休館日 2011年1月1日(土)
 荒天時は都合により臨時休館する場合がございます

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