「この世界には色がある―原美術館コレクション展」より

群馬・ハラ ミュージアム アークより

最初に、このほどうれしいニュースが飛び込んできたのでお知らせいたします。

ハラ ミュージアム アークが2011年度の「第52回BCS賞」(建築業協会賞)に選ばれました。この賞は、建築物の設計・デザインだけでなく、その建物の運用・管理も含めた施設としての総合評価によるもので、美術館としてのハラ ミュージアム アークがハード・ソフト両面で評価をいただいたことになります。
当館の建築分野での受賞は、2010年の「日本建築学会作品選奨」に続き二度目となり、たいへん光栄です。

さて、それではこの夏開催中の「この世界には色がある」の展示作品をひとつ紹介したみたいと思います。東京の原美術館ではシンガポールの作家ミン・ウォンの個展を開催していますが、原美術館のコレクションにも少しずつながらアジアの現代美術作品が増えてきました。その中から、中国の気鋭アーティスト、曹斐(ツァオ フェイ)のコンピュータグラフィックスによる映像作品 「RMB City: セカンドライフでの都市計画」 (2007年)を御紹介します。6分程度の短い映像ですが、「色」をテーマにした「この世界には色がある」の中でも、デジタルによるきらびやかでクールな色彩が印象的な作品です。

かろやかな音楽を背景に映し出されるCGの風景。CG特有の縦横無尽に動き回るカメラ視点が見せてくれる洋上の不思議な世界。これは、中国の気鋭アーティスト曹斐(ツァオ フェイ)が、ネット上の3D仮想世界コミュニティ「セカンドライフ」に構築した仮想都市の眺めです。

RMB(中国通貨人民元の記号ですね)と名付けられたこの都市には、いかにも中国的なアイコンがちりばめられています。それはユートピアなのでしょうか、それとも…? なお、映像の中で作者としてクレジットされているチャイナ トレイシーは、セカンドライフ内部での曹斐のアバター(仮想分身)です。

数々の国際展にも出品し、2000年代注目のアーティストの一人である曹斐。このアートイットのサイトの中にも彼女のインタビューが掲載されていますので、まだお読みでない方はどうぞ。
http://www.art-it.jp/interview04.php

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ハラ ミュージアム アーク 夏の展覧会
◆觀海庵
競・闘・争
前期 7月2日[土]-8月3日[水] 後期 8月5日[金]-9月11日[日]
◆現代美術ギャラリー
この世界には色がある―原美術館コレクション展
7月2日[土]-9月11日[日]
*会期中毎週日曜日(2:30pmより1時間程度)、予約制にて学芸員によるギャラリーガイドおよび開架式収蔵庫(現代美術)の特別公開(中学生以上対象)を行ないます。

開館時間 9:30 am – 4:30 pm (入館は4:00 pmまで)
入館料 大人(中学生以上)¥1000 こども(3歳-小学生)¥500
休館日 木曜日(8月は開館)

◇電車のご案内◇
*変更の可能性がありますので、事前に必ずご確認ください

《JR「上越・長野」新幹線利用の場合》 
〈東京駅発→高碕駅で在来線の上越・吾妻線に乗り換え→渋川駅着〉

・10:12東京発→11:01高崎着/11:11高崎発→11:35渋川着
・11:12東京発→12:03高崎着/12:20高崎発→12:44渋川着 
・12:24東京発→13:14高崎着/13:31高崎発→13:56渋川着

《JR上越線新特急「草津」利用の場合》
〈上野駅→渋川駅着〉

・ 9:00上野発→10:37 渋川着 (31号 ※土休日のみ運転)
・10:00上野発→11:43渋川着 (3号 ※土休日のみ運転)
・12:00上野発→13:45 渋川着 (5号)

渋川駅からは関越交通バスに乗り「グリーン牧場前」で下車します。
http://www.kan-etsu.net/r-bus/timetable/shibu-ikaho-1.htm
バス停より徒歩7分で当館に到着します。

◇お車のご案内◇
関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より伊香保温泉に向かって8km、約15分。

高速道路について
E-NEXCOドライブプラザ http://www.driveplaza.com/
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お知らせ
■ハラミュージアムアークは本展覧会より「ミューぽん」に参加しました。ぜひご活用ください。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

〈公式WEBサイト〉http://www.haramuseum.or.jp
〈携帯サイト〉http://mobile.haramuseum.or.jp
〈ツイッター〉http://twitter.com/#!/HaraMuseumARCMuseumARC

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