「ヤン フードン―将軍的微笑」展 5/23まで

東京・原美術館です。
「ヤン フードン―将軍的微笑」展、残すところあと一月余りです。

ご近所の目黒川では、名残の花筏が目を楽しませてくれています。
風薫る五月には、話題の上海万博が開幕を迎えるようですね。彼の地では現在、街をあげて急ピッチで準備が進んでいるそうです。

さて、原美術館では現在、上海在住で、この夏の「あいちトリエンナーレ2010」にも参加予定の気鋭の映像作家、ヤン フードン(楊 福東)の個展「ヤン フードン―将軍的微笑」展を開催中です。ご好評につき、会期を延長しておりますが、いよいよ5月23日をもちまして終了となります。

ヤンの個展は日本では初の開催となりますし、なかでも、老将軍を囲んだ晩餐会を表現した、個人邸宅として建造された原美術館の空間にマッチした大型インスタレーション作品は、美術関係者からは<必見>と言われております。


ヤン フードン 「将軍の微笑」2009年
マルチチャンネルヴィデオインスタレーション
撮影:木奥惠三

本展のフライヤーで使用した写真は、このインスタレーションの中核をなす、テーブルの映像のメイキングショットです。活気に満ちた賑やかな晩餐会の様子が伝わってくるようですね。

この作品は、作家が長年にわたって構想し、昨年、上海の自身のスタジオの中で、大勢のスタッフ、キャストの協力を得て作りあげたものです。原美術館では、かつてダイニングルームだった空間に合わせ、この作品のために用意された23通りの映像を、50余台の機材を駆使してインスタレーションしました。作家はそれを「森に迷いこんだような感覚」と表現しています。

スクリーン上で展開する作品とは一味違う、ヤン フードンの新しい映像世界を、どうぞご堪能ください。

「ヤン フードン―将軍的微笑」 5月23日(日)まで開催中。
http://www.haramuseum.or.jp

次回展覧会 「ウィリアム エグルストン:パリ―京都」 6月5日(土)より開催。
http://www.haramuseum.or.jp

ウィリアム エグルストン:パリ-京都

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