明日から「VIVA Festival」ヴィデオアート34作品連続上映

東京・原美術館より

11月13日[土]・14日[日]の2日間、原美術館ザ・ホールにてイベント「VIVA Festival」を開催いたします。ここでは上映作品34本の中から、明日13日[土]に上映される3本をご紹介します。

マーサ コルバーン 「Triumph of the Wild」 2008年
アメリカ在住。

Martha Colburn, Triumph of the Wild, 2008 , 5’00” USA (video still) Courtesy of the Artist

あやつり人形、コラージュ等を用いたアニメーション映画の制作で知られる作家。作風は、主にポップ・カルチャーと政治を融合したイメージ、幻想的かつ絵画的でありながら、パンクロックの要素も含まれています。今回上映される「Triumph of the Wild」は、独立戦争から始まり、2度の世界大戦や、その後アメリカが関わってきた戦争を追う、アメリカの歴史にまつわる作品です。

アナ デ アルヴェアル 「Chinchia’s Voyage」 2004年
1962年スペイン・ マドリッド生まれ。「VIVA Festival」設立者。

Ana de Alvear, Chinchia’s Voyage, 2004, 11’11” Spain (video still) Courtesy of the Artist

シンシアはいつも同じ「場所」にいることに飽きたメスのタコ。未知の世界を発見する旅に出ようと決心します。そして、最終目的地にたどり着いた彼女が発見したものとは…。

ルイ カルサダ バストス 「Same old tune」 2005年
1971年ポルトガル・リスボン生まれ。ベルリンおよびリスボン在住。

Rui Calçada Bastos, Same old tune, 2005, 1’49” Portugal (video still) Courtesy of the Artist

タイトルの「Same old tune」は、同じ古いメロディー、つまり繰り言を意味します。回転する円盤の上を歩く作家自身の様子とともに、古くほこりっぽいレコードの音で「another spring, another love and yet it is always the same」(また春が来て、また恋して、でもいつも同じ)というマレーネ ディートリッヒの歌が流れます。常に円盤が回るため、同じ位置を保とうとしてエネルギーを使い、疲れてげんなりとする作家。しかし歩き続けても風景が変わることはなく、「and yet it’s always the same」(でもいつも同じ)という歌が繰り返し流れ続けるのです。

このほか、フランシス アリス、アイザック ジュリアン、ジュン グエン=ハツシバ、ハンス オプ デ ビークなどによる、短編ヴィデオアート作品34本を2日間にわたり連続してお楽しみいただけます。開催中の「崔在銀 展―アショカの森―」とあわせて、ヴィデオアートづくしの週末はいかがでしょうか?
両日とも「VIVA Festival」を統括するスペインのキュレーター、マク モランによるご挨拶があります。皆様のご参加をお待ちしております。

プログラムの詳細につきましては、こちらへ。

「VIVA Festival」 ヴィデオアート34作品連続上映
Vital International Video Art Festival

【日時】 2010年11月13日(土)、14日(日)いずれも14:00より
【参加費(一日につき)】
一般=2,000円/学生=1,500円/原美術館メンバー及び同伴者2名=各1,000円
※当日、開催中の「崔在銀 展―アショカの森―」もご覧いただけます。

当イベントは予約制です。お電話またはE-mailにて、お名前、日中ご連絡可能な連絡先、参加人数、原美術館メンバーシッププログラム会員の方は会員番号をお知らせください。
Tel: 03-3445-0669  E-mail: info@haramuseum.or.jp

なお日曜日は、品川駅(高輪口)と原美術館の間を無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」が運行します。どうぞご利用ください。ご乗車位置・時刻表などの詳細は下のリンクよりどうぞ。

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「崔在銀 展 ―アショカの森―」
9月11日(土)~12月26日(日)
※日・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます(2:30pmより30分程度)

品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」毎週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]
アクセス等基本情報はこちらへ Click here.

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