静かに輝く展 後期スタート [ARC]

群馬・ハラ ミュージアム アークより

特別展示室 觀海庵は、古美術作品を展示替えしまして、4月27日[金]より「静かに輝く」展の後期が始まります。
原六郎が蒐集した日本・東洋の古美術作品から、後期は、コレクションの中核をなす「三井寺旧日光院客殿障壁画」より狩野永徳「虎図」、独特の筆づかいで天空を浮遊する仙人の動感が表現された雪村の「列子御風図」、中国から渡来し、18世紀の江戸絵画に新たな画風をもたらした沈南蘋の「老松白鶴図」。そして、寛永の三筆の一人に数えられる本阿弥光悦の流麗な書、「蝶下絵和歌巻」など、優美な輝きを秘める絵画・書蹟を選りすぐり展観いたします。ひきつづき、当館のコレクションの妙趣をさまざまな視点からお楽しみください。


本阿弥光悦「蝶下絵和歌巻 古今和歌集春歌上」(部分) 江戸時代
金銀泥で飛び交う蝶の姿をおおらかに描いた下絵に、『古今和歌集』巻第一、春歌の和歌8首を大胆に散らし書きにしています。
下絵の蝶の形態は、光悦の木版による和歌巻などにしばしば見られますが、直接筆で描かれる作例はめずらしいです。金銀泥下絵は奈良時代から行なわれており、金箔や銀箔を粉末状にしたものと溶剤である膠(にかわ)を練り混ぜて使います。金銀の濃淡の輝きが和歌巻に趣きを生んでいます。

美術館のソメイヨシノは、ただいま満開を迎えています。
お花見がてらぜひお出かけください。

■主な出品作品
古美術
雪村「列子御風図」一幅 室町時代/狩野永徳「虎図」(三井寺旧日光院客殿障壁画) 四幅 桃山時代/狩野探幽「蛤蜊観音図」一幅 江戸時代/沈南蘋「老松白鶴図」一幅 清時代/本阿弥光悦「蝶下絵和歌巻 古今和歌集春歌上」一巻 江戸時代 など

現代美術
アニッシュ カプーア「虚空」 1992年/内倉ひとみ「Lumiēre」 2007年/加藤泉「無題」 2008年 など

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ハラ ミュージアム アーク 春の展覧会
◆觀海庵
静かに輝く―原六郎コレクション
後期 4月27日[金]-5月30日[水]

◆現代美術ギャラリー
ひかりのほうへ―原美術館コレクションより
3月17日[土] -6月24日[日]

休館日:会期中の木曜日(5月3日は開館)
*荒天時は都合により臨時休館する場合がございます

入館料:大人(中学生以上)1,000円  小人(3歳-小学生)500円
*70歳以上半額、団体割引あり
*ハラ ミュージアム アーク・グリーン牧場セット券 大人1,800円、小人900円
(4月29日、5月3日-6日は販売いたしません)
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