終了間近!「原六郎コレクションの名品」展&「觀海庵」閉室のおしらせ

群馬 ハラ ミュージアム アークより

「原六郎コレクションの名品」展、いよいよ今週末が会期終了となります。

「青磁下蕪花瓶」(国宝)  南宋時代 12~13世紀 (前期展示より)
中国より伝来した青磁花瓶のなかでも傑出した名品として知られる「青磁下蕪花瓶」。淡い青色の釉薬の美しさ、そして、滑らかな釉薬の質感とやわらかな丸みが調和した均整美が魅力です。まだご覧になっていない方は、滑らかな肌合いを、ぜひ間近でご鑑賞ください。

また今回は青磁の展示にあわせ、中国絵画や中国的な画題の作品を展示しています。

沈南蘋「老松白鶴図」 一幅(部分) 清時代 18世紀
沈南蘋(しんなんぴん、1682-?)の「老松白鶴図」と「双鶴桂子蘭孫図」は、おめでたいモチーフで満たされた18世紀の中国絵画です。南蘋は享保16年(1731)に来日し、約2年間、長崎に滞在しました。帰国後も日本に多くの作品がもたらされ、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう、1716-1800) 、円山応挙(まるやまおうきょ、1733-95)をはじめ、江戸時代の画家たちに大きな影響を与えました。


狩野派「帰去来・放白鷳図」(三井寺旧日光院客殿障壁画) 四幅(部分) 桃山~江戸時代 16~17世紀
そして、「帰去来・放白鷳図」は、中国の詩人、陶淵明(とうえんめい、365-427)にまつわる故事を描いた襖絵です。現在は、掛軸に仕立て直されています。画像は、飼っていたという白い雉を籠から放つ場面。


展示風景(前期)
左よりロバート メイプルソープ、マーク ロスコ、徐霖(じょりん)、手前のケース内は円山応挙
造形や色などにも注目して、現代美術とのさまざまな表現の対比もお楽しみください。
皆様のご来館をお待ちしております。

さて、特別展示室「觀海庵」は5月31日(月)から7月2日(金)まで閉室となります。
現代美術ギャラリーは下記のとおり、6月11日(金)より、夏の原美術館コレクション展がはじまります。国内外のアーティストによるさまざまな写真作品を中心に構成された、美術がもつ「物語」に出会える展覧会です。
どうぞお楽しみに。

夏の展覧会
■現代美術ギャラリーA・B・C
原美術館コレクション展―美術な物語
会期: 2010年6月11日(金)~8月31日(火)
■觀海庵
風の景・水の景
会期: 前期 2010年7月3日(土)~8月1日(日) / 後期 2010年8月3日(火)~8月31日(火)

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