大野智史オープンスタジオ リポート[原美術館]

「アート・スコープ」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)展出品作家、大野智史さんが、山梨県富士吉田市のスタジオを一般公開する「オープンスタジオ」を現在開催中です。

原美術館メンバーシッププログラムでは8月9日[土]、大野さんのご案内により、同時開催中の「富士吉田芸術倉びらき2014」会場の数々と、スタジオへお邪魔してきました。

「富士吉田芸術倉びらき2014」とは、市内の古い工場や倉庫、店舗を活用し、若手作家の展示や映画上映会などのイベントを行う企画です。

まずは駅前の下吉田倉庫へ。「芸術倉びらき」を主催する「cino lab」(シーノラボ)の齊藤智彦さんが解説してくださいました。


cino labの齊藤さん。世界遺産に指定された富士のふもとの町、吉田の持つ可能性と、そこでアートの活動を行っていくこと、将来映画館を作りたいという夢を熱く語ってくださいました。

旧富士製氷では「ユートピア展」にて国内外の若手作家7名の作品を展示中でした。


左正面に、当館で6月に行なった「キッズアートルーム」でも大人気だったニコラ ビュフの紙芝居が(この写真では見えづらくすみません)。

   
ハラ ミュージアム アークでも滞在制作してくださったことのある狩野哲郎さんの展示や


今井俊介さんの展示。


ハンガリーから来日中のゾフィー バラバスさん。ご自身の作品を解説していただきました。

標高の高い富士吉田市は、真夏とは思えないほどひんやりとさわやかな空気。時折、霧が立ち込めてきます。「アート・スコープ」のプログラムで昨年3ヶ月のドイツ滞在で異文化を体験した大野さんが、本展で展示している作品は、日本固有の湿度や気候を意識したもの。こうした吉田の気候も大野さんの創作に影響を与えているのでしょうか。

さまざまな展示会場をそぞろ歩き、お昼を楽しんだ後、いよいよ大野さんのスタジオへ。

 
左が大野智史さん。天井高のある広いスタジオです。ここで大野さんはいくつもの作品を並行して制作されるそうです。

オープンスタジオの展示ではご自身の作品に加え、大野さんが敬意を感じる作品を生み出す3人の作家、福永大介さん、山田理恵さん、西村有さんらの絵画が展示されていました。既成概念を覆し、感性に直接訴えてくるようなペインティングの新鮮な力を提示したい、という大野さんの意欲が感じられる展示でした。


盛りだくさんな一日を振り返りながら富士山駅から帰路につきました。(車体にも富士山が!)

原美術館メンバーシップのために特別なプログラムを組んでくださった大野さん、解説してくださった作家の皆さん、本当にありがとうございました。

大野智史オープンスタジオ」、「富士吉田芸術倉びらき2014」は8月17日[日]まで。

原美術館メンバーシッププログラム
http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/membership/index.html

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「アート・スコープ」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)
10月13日[月・祝]まで開催中。

「鈴木昭男/恩田晃デュオ・パフォーマンス」
9月20日[土]17:30開演

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原美術館ウェブサイト
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