出品作家: 泉太郎 | メンヤ・ステヴェンソン | 佐藤時啓
2017年5月27日[土] ― 8月27日[日] 原美術館 [東京・品川]
佐藤時啓「An hour exposure 1990/2017 Tokyo – Shibuya」2017年
写真/2点組
【展覧会概要】
「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」とは
原美術館が2003年からパートナーをつとめる「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」は、日本とドイツの間で現代美術アーティストを交換して交流をはかるメルセデス・ベンツ日本の文化・芸術支援活動で、1991年から続いています。
日本から2名、ドイツから1名が新作を発表
本展に参加する3名は揃って新作を発表します─泉太郎(いずみ・たろう/2016年ベルリンへ派遣)はどこか不思議な映像インスタレーションを、メンヤ・ステヴェンソン(Menja Stevenson/2015年東京へ招聘)は「Japan」の現在と伝統の中から着想を得た写真やモノタイプなど多彩な作品を、そして招待出品の佐藤時啓(さとう・ときひろ/1993年「アート・スコープ」に参加)は、90年代に一度作品化した東京の街を再び(しかし違う手法で)撮影した写真作品で、過去と現在を対置します。
どんな展覧会か
作風・スタイルは異なりますが、3名のアーティストはいずれも本展に向けた制作のためにカメラを持って街へ出ました。東京あるいはベルリン─街の中を漂泊するアーティストの想像力が創り出す三者三様の世界をご鑑賞ください。
【出品アーティストと作品について】
泉太郎(映像インスタレーション)─映像を織り交ぜてどこかおかしい空間を創り出す
泉太郎 「溶けたソルベの足跡」 2017年 ミクストメディア ©Taro Izumi 撮影:木奥惠三
泉太郎 パレ・ド・トーキョー(パリ)での個展 2017年(参考図版/本展未出品) ©Taro Izumi Courtesy of Galerie GP & N Vallois, Paris and Take Ninagawa, Tokyo 撮影:André Morin 写真提供:Palais de Tokyo
泉太郎「見えない星からの突き刺さるウィンク」 2017年(参考図版/本展未出品)
1976年奈良県出身。多摩美術大学院美術研究科修士課程修了。「ヨコハマトリエンナーレ2011」など、国内外で多数の展覧会に参加。また、原美術館で開催したグループ展「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(2009)にも出品。本年2月からはパリのパレ・ド・トーキョーで個展「Taro Izumi – Pan」を開催。東京都在住。
メンヤ・ステヴェンソン(写真、モノタイプなど)─異文化の《いにしえ》と《いま》を観察する
メンヤ・ステヴェンソン「I would like to be come cat」 2017年
写真 70 x 100 cm
メンヤ・ステヴェンソン「e / The Master’s Table」 2015年
モノタイプ/12点組より 各191 x 97 cm
1982年ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ロットヴァイル出身。シュトゥットガルト造形芸術アカデミーで美術とメディアアートを学ぶ。写真・映像・パフォーマンス・インスタレーションなど作品は多彩。シュトゥットガルト在住。
佐藤時啓(写真)─カメラで切り取る《自分》と《東京》のビフォー/アフター
佐藤時啓「An hour exposure 2017 Tokyo – Akihabara」2017年 写真
1957年山形県出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。芸術選奨文部科学大臣賞(2015)など、受賞多数。美術館での個展は東京都写真美術館(2014)、アメリカ・シカゴ美術館(2005)など多数。また、原美術館で開催したグループ展「空間・時間・記憶-Photography and Beyond in Japan」(1994、のち北米3カ国に巡回)、「『アート・スコープ』の12年-アーティスト・イン・レジデンスを読み解く」(2003)、「そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真」(2015)にそれぞれ出品。埼玉県在住。東京藝術大学教授。
【開催要項】
展覧会名: メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017─漂泊する想像力
英語名称: Mercedes-Benz Art Scope 2015-2017: Wandering to Wonder
会期: 2017年5月27日[土]- 8月27日[日] 開催日数=80日
会場: 原美術館
主催: 原美術館、メルセデス・ベンツ日本株式会社
後援: ドイツ連邦共和国大使館
企画協力/レジデンス・プログラム: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
開館時間: 11:00 am – 5:00 pm(水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日: 月曜(祝日にあたる7月17日は開館)、7月18日
入館料: 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
交通案内: JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急線「北品川駅」より徒歩8分/会期中土・日・祝、品川駅高輪口(JR/京急)と原美術館の間を無料送迎シャトル運行(メルセデス・ベンツVクラス、毎便定員6名)。
*日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを実施(2:30 pmより30分程度)
原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
info@haramuseum.or.jp
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp
https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum
http://twitter.com/haramuseum
【品川駅高輪口から無料送迎シャトル運行(会期中の土・日・祝日)】
メルセデス・ベンツVクラスにて品川駅高輪口(JR/京急)と原美術館の間を運行いたします。毎便定員6名。
《運行時間》(5/27-8/27の土・日・祝日):
品川駅発 11:00/45、12:30、13:15、14:00/35、15:10/45、16:20
原美術館発 11:25、12:10/55、13:40、14:15/50、15:25、16:00/40、17:05
《乗車位置》 「品川駅」バス停留所(都営バス「反96」番系統「五反田駅」行)の先。
運行日には看板が掲示されます。この看板を目印にお越しください↓。
【関連イベント】
【1】アーティストトーク(予約制、申し込み先着順)
2017年5月27日[土]2:00 – 4:00 pm 原美術館ザ・ホールにて
出演者:泉太郎、メンヤ・ステヴェンソン、佐藤時啓/司会:安田篤生[原美術館副館長/学芸統括]
イベント参加費:入館料のほかに一般900円、大高生500円、原美術館メンバーおよび同伴者2名様まで500円、中学生以下無料
定員:80人
予約開始日:5月10日(水)
申込み方法:Eメールにてお申し込みください。件名に「イベント申込み:対談 アート・スコープ」、本文に氏名、連絡先電話番号、同伴者数をお書き添えの上、event@haramuseum.or.jpへお送りください。【2017/4/30追記】
【2】佐藤時啓ワークショップ《カメラってなに?─ダンボール箱と虫眼鏡で写真を撮ろう》(予約制、申し込み先着順)
2017年7月22日[土]1:30 – 4:00 pm 原美術館ザ・ホールにて
出品作家の佐藤時啓による親子で参加できる体験型ワークショップを行います。詳しい内容、申込み方法はこちらへ。
【展覧会カタログ】
ザ・ミュージアムショップにて販売中。展示の記録写真(インスタレーションビュー)を掲載したものです。オールカラー48頁、A4サイズ、日本語・英語併記。1.300円(税込)。
【「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」について補足】
このプログラムは1991年に「アート・スコープ」の名称で始まり、原美術館は2003年からパートナーとなりました。そして今回から名称を「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」と改め、装いを新たにしました。
プログラムの骨子は、現代美術の発展と日欧文化交流促進の一助として(1)日本のアーティストにはベルリンで、ドイツのアーティストには東京で、それぞれ約3ヶ月間の《アーティスト・イン・レジデンス》を体験してもらう、(2)その成果を踏まえた参加アーティストの合同展覧会を原美術館が企画・開催する、というものです。
今回から、プログラム名称を改めると同時に、展覧会では、直近の派遣・招聘アーティストに加えて、ゲストとして過去の参加アーティストから1名に出品依頼することとしました。「アート・スコープ」参加以後もキャリアを積み重ねている招待作家の近作を通して、四半世紀を越えて継続する本プログラムの歴史と変遷を検証できることと思います。
なお、アーティスト・イン・レジデンスとは、あるアーティストが一定期間滞在して制作活動あるいは制作のためのリサーチ・研究を行いながら、滞在先で交流を深めるプログラムのことで、世界各国で盛んに行われています。日本国内では1990年代以降、主に自治体やNPO等が受け皿となって活発化し、現在に至っています。
【原美術館とのパートナーシップの歴史】
原美術館がこれまでに開催してきた「アート・スコープ」の展覧会と出品作家は下記の通りです(年代降順)
2014年
《「アート・スコープ2012-2014」─旅の後もしくは痕》
今村遼佑、大野智史、リタ・ヘンゼン、ベネディクト・パーテンハイマー
2011年
《「アート・スコープ2009-2011」─インヴィジブル・メモリーズ》
小泉明郎、佐伯洋江、エヴァ・ベレンデス、ヤン・シャレルマン
2008年
《「アート・スコープ2007/2008」─存在を見つめて》★
加藤泉、照屋勇賢、エヴァ・テッペ、アスカン・ピンカーネル
2006年
《「アート・スコープ2005/2006」─インターフェース・コンプレックス》★
森弘治、名和晃平、カーチャ・シュトルンツ、ゲオルグ・ヴィンター
2005年
《「アート・スコープ2004」─Cityscape into Art》
荘司美智子、ヨハネス・ヴォンザイファー
また、原美術館がパートナーとなる以前の「アート・スコープ」は、日本作家の派遣のみ行うプログラムで、アーティスト・イン・レジデンスの場所は南仏モンフランカンでした。この時期の参加作家は次の通りです(年代降順)。
高橋信行(2002)、秋山さやか(2001)、前沢知子(2000)、伊庭靖子(1999)、小林孝亘(1998)、鯨津朝子(1997)、邱世源(1996)、江上計太(1995)、岡崎乾二郎(1994)、佐藤時啓(1993)、柏木弘(1992)、増田聡子(1991)
原美術館ではパートナーシップ締結を機に、2003年、この12作家による展覧会《「アート・スコープ」の12年─アーティスト・イン・レジデンスを読み解く》★を開催しました。
なお、★印の展覧会は、ダイムラーグループがベルリンで運営する現代美術ギャラリー「ダイムラー・コンテンポラリー Daimler Contemporary」にて巡回展を行いました。
※本展に限り、作家の許可を得て撮影可能となっております。撮影時は館内に表示されているご注意事項をお守りください。
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メルセデス・ベンツ日本のサイト(PC版、スマートフォン版)もあわせてご覧ください。
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イベント
小㞍健太 ダンスワークショップ 2017年6月17日[土]、18[日]
ソロパフォーマンス 8月19日[土]、20日(日)
展覧会
田原桂一「光合成」with 田中泯
2017年9月9日[土]-12月24日[日]
原美術館とハラ ミュージアム アークはTwitterで情報発信中。
http://twitter.com/haramuseum (@haramuseum)
http://twitter.com/HaraMuseumARC (@HaraMuseumARC)
原美術館とハラ ミュージアム アークは割引券一覧iPhoneアプリ「ミューぽん」に参加。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon
原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp
原美術館へのアクセス情報はこちら。