東京・原美術館より
当館の庭に、泰山木(たいさんぼく/マグノリア)が綺麗に咲いており、ジャスミンのように甘い芳香がします。今週いっぱいが見頃かと思いますので、展覧会とあわせてお楽しみ頂けたら嬉しいです。
さて、好評をいただいている「ウィリアム エグルストン:パリ‐京都」展の様子を、(ほんの)ちょっとだけご紹介したいと思います。
天井が高く、暖炉のあるギャラリーI 撮影:木奥惠三
1930年代に建てられた洋風邸宅を改装した原美術館は、こうした写真展にはぴったりの空間と言えます。当館の展示にはエグルストン氏自身も満足した様子でした。
一階のギャラリーIとIIには、「パリ」シリーズ(2006-08年)の写真56点とドローイング22点を展示しています。そして、二階のギャラリーIII・IV・Vでは、初期の代表作「ウィリアム エグルストンズ ガイド」(1976年)から写真7点、「京都」(2001年)から写真22点を展示。カラー写真の大家として伝説的存在と言えるエグルストンの世界をご堪能いただけることと思います。
現在、当館オリジナルの「ウィリアム エグルストン:パリ‐京都」展カタログを制作中です。写真展のカタログとしてはややイレギュラーですが、今回は展覧会場の記録写真を盛り込んだ編集にしました。そのため発行が遅くなってしまって申し訳ありませんが、7月下旬の発売を予定しています。もちろん、展示している三つのシリーズの作品図版もセレクトして掲載する予定です。
原美術館発行「ウィリアム エグルストン:パリ‐京都」表紙
なお本展は、パリのカルティエ現代美術財団が昨年企画した「William Eggleston: Paris」展を、原美術館で独自に内容を膨らませたものです。当館ミュージアムショップでは、カルティエ現代美術財団が発行したカタログ「William Eggleston: Paris」(英語・仏語)も販売しています。こちらには「パリ」シリーズのほぼ全作品が掲載されています。入荷情報は追って、原美術館ウェブサイト、ザ・ミュージアムショップウェブサイトにてお知らせします。http://www.haramuseum.or.jp http://shop.haramuseum.or.jp
カルティエ現代美術財団発行「William Eggleston: Paris」表紙
本展は8月22日まで開催しております。ぜひご来館ください。
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「ウィリアム エグルストン:パリ―京都」
6月5日(土)~8月22日(日)
品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]
「ヤン富田 Concert at Hara Museum of Contemporary Art」
7月31日(土)、8月1日(日)
次回展覧会「崔在銀 展 ―アショカの森―」9月11日(土)~12月26日(日)