崔在銀 展記者会見・オープニングレセプションレポート

東京・原美術館より

連日、夜半まで続いた展示作業が終わり、9月11日より「崔在銀 展―アショカの森―」(チェ ジェウン展)がオープンしました。一般公開に先駆けて行われた記者会見とレセプションには、プレス、原美術館メンバー、美術関係者、各国大使館の要人をはじめ、多くの方々が集まり、盛会となりました。

本展は、人に恵みをもたらす5本の樹、すなわち薬効のある樹、果実のなる樹、燃料のなる樹、家を建てる樹、花を咲かせる樹を植え、それを“森”として見守ることを提唱したという、「アショカ王の5本の樹の森」という故事に想を得て、構成されました。

出品作の写真、立体、映像、インスタレーションは全て新作。真冬の八甲田山、十和田湖、初夏の富士山周辺など、日本各地の森へと分け入った崔在銀が、その息吹を感じとりつつ撮影を行ない、丹念に制作したものです。

「生命」とは、「時間」とは、そして「私」とは何か、という答えのない永遠のテーマについて深く思索し、真摯に歩みを進めてきた作家、崔在銀の軌跡が凝縮した展覧会と言えるでしょう。

崔さんにとって、実に20年振りとなる日本での個展です。渾身の作ばかりですので、お見逃しなく!


記者会見にて。左より原俊夫(当館館長)、崔在銀、坪内雅美(担当学芸員)


「ぜひお一人で静かに作品と向き合い、樹のエネルギーを感じとってください。」


レセプションにて

展覧会関連イベント
■9月18日[土] 14:30-16:00
対談/崔在銀×南嶌宏(女子美術大学教授)
■10月31日[日] 14:30-15:30
講演会/中村桂子(JT生命誌研究館館長)「樹が教えてくれること―時間と関係」
聴講無料(要入館料)。要予約 Tel: 03-3445-0669 E-mail: info@haramuseum.or.jp

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「崔在銀 展 ―アショカの森―」
開館時間:11:00-17:00[祝日にあたる11月3日を除く水曜日は20:00まで開館]
休館日:月曜日[9月20日、10月11日は開館]、9月21日、10月12日
入館料:一般1,000円 大高生700円、小中生500円[原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は一人100円引]
交通案内:JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/毎週日曜のみ、品川駅高輪口より無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」を運行[協賛:ブルームバーグL.P/アーティスト:鈴木康広]
ギャラリーガイド:日・祝日は当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます[14:30より30分程度]

【崔在銀】 Choi, Jae-Eun
1953年、ソウル生まれ。76年より東京に在住し、草月流で華道を学ぶ。84年から3年間、草月流三代目家元、勅使河原宏のアシスタントとなる。95年には、日本代表の1人として第46回ヴェネチア ビエンナーレに出品するなど、国際展への参加多数。2001年には、映画『On The Way』を発表し、映画監督としても活躍。

展覧会情報は、原美術館ウェブサイトEXHIBITION欄へ http://www.haramuseum.or.jp
プレスリリースはこちらへ http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/pressrelease/index.html

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品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」毎週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]

チェーザレ ピッコ「Blind Date―暗闇のピアノコンサート」
9月16日(木)、17日(金)

「死なない子供たち」―荒川修作ドキュメンタリー映画上映会
9月23日(木・祝)

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