「時季の造形」展 スタート![ARC]

群馬・ハラ ミュージアム アークより

日を追うごとに周囲の木々の色づきが深まってきました。


オラファー エリアソン「Sunspace for Shibukawa」2009年  〔2011/10/26撮影〕

さて、特別展示室 觀海庵では、10月28日[金]より「時季(とき)の造形」展がスタート。原六郎コレクションから、移ろいゆく自然の造形や色合いをとらえた作品、時節にちなんだ作品を二期にわけて展示いたします。
まず前期は、秋と冬の景の表現をお楽しみください。

日本人は古くから自然が生み出す現象に風流な名称をつけ、季節や時の微妙な移り変わりを表現してきました。空模様、風の様子、川や海の様子、動植物の変化などをつぶさに観察することは、日々の営みに欠かせないものでした。暮らしと深くかかわる自然現象は、時代や地域を問わず、美術作品にも表現されます。行事、時候、天文など、さまざまな物事と関連し、多くは生活を飾る調度としてつくられてきました。

本展は、円山応挙「淀川両岸図巻」や「武蔵野図屏風」、森徹山「百鶴図屏風」など、日本近世絵画の優品を中心に構成されます。なかでも、応挙(1733-95)が描いた「淀川両岸図巻」は、前・後期二回に分けてご覧いただきます。前期は作品の中盤、後期は巻末を展示する予定です。


円山応挙「淀川両岸図巻」 一巻(部分) 江戸時代 明和2年(1765)

京都・伏見から大阪・天満橋辺りにいたる淀川の流れを約16メートルの画面に描いた長大な絵巻。川の両岸を上下に展開させた独特の視点と視覚による空間表現、群青を使った水面の微細な表現と写生に基づく緻密な風景描写が印象深い作品です。
前期は、石清水八幡宮の塔が描かれた男山、天王山を6隻の船が通過するところから展示しています。時間の経過とともに移り変わる空の色、雲の様子、気候の変化まで捉えている点にご注目ください。

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ハラ ミュージアム アーク 特別展示室「觀海庵」

時季(とき)の造形
前期:2011年10月28日[金]-11月30日[水]
後期:2011年12月2日[金]-2012年1月4日[水]

■出品作品
古美術
【全期】円山応挙「淀川両岸図巻」江戸時代  *前・後期で巻替え
【前期】「武蔵野図屏風」江戸時代/狩野派「雪景山水図」(三井寺旧日光院客殿障屏画) 桃山~江戸時代/「葡萄栗鼠蒔絵提重」江戸~明治時代 ほか
【後期】狩野探幽「龍虎図」江戸時代/森徹山「百鶴図屏風」江戸時代/「ぶりぶり蒔絵徳利提」江戸時代/「吉祥文堆朱如意」清時代 ほか
現代美術
【全期】ディヴィッド スミス「3つの構造」1941/アニッシュ カプーア「虚空」1992/笹口数「星座」2002/青木野枝「立山」2007 ほか
【前期】マルタ パン「彫刻 93」1965/アーロン フィンク「オレンジ」1992

開館時間/9:30 am – 4:30 pm (入館は4:00 pmまで)
入館料/大人(中学生以上)¥1000 こども(3歳-小学生)¥500
※10月28日[金]群馬県民の日は、群馬県在住の中学生以下の方の入館は無料。また学期中の土曜日は群馬県内の小中学生は無料。
休館日/木曜日(11月3日、12月29日は除く)、1月1日[日]
*荒天時、都合により臨時休館する場合があります。

■交通案内
JR上越線「渋川駅」より「伊香保温泉行き」バスにて15分、「グリーン牧場前」下車。お車の場合、関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より8km、15分。

《JR「上越・長野」新幹線利用の場合》 ※ご利用の際、時刻表はご確認ください。
〈東京駅発→高碕駅で在来線の上越・吾妻線に乗り換え→渋川駅着〉

・10:12東京発→11:01高崎着/11:11高崎発→11:35渋川着
・11:12東京発→12:03高崎着/12:20高崎発→12:44渋川着 
・12:24東京発→13:14高崎着/13:31高崎発→13:56渋川着

《JR上越線新特急「草津」利用の場合》
〈上野駅→渋川駅着〉

・ 9:00上野発→10:37 渋川着 (31号 ※土休日のみ運転)
・10:00上野発→11:43渋川着 (3号 ※土休日のみ運転)
・12:00上野発→13:45 渋川着 (5号)

渋川駅からは関越交通バスに乗り「グリーン牧場前」で下車します。
http://www.kan-etsu.net/r-bus/timetable/shibu-ikaho-1.htm

バス停より徒歩7分で当館に到着します。

◇お車のご案内◇
関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より伊香保温泉に向かって8km、約15分。

高速道路について
E-NEXCOドライブプラザ http://www.driveplaza.com/

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お知らせ
ハラミュージアムアークは本展覧会より「ミューぽん」に参加しました。ぜひご活用ください。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

〈公式WEBサイト〉http://www.haramuseum.or.jp
〈携帯サイト〉http://mobile.haramuseum.or.jp
〈ツイッター〉http://twitter.com/#!/HaraMuseumARC

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