ライブリポート 9/19 Hauschka with Strings

原美術館にドイツ・デュッセルドルフから、ピアニストで作曲家のハウシュカを迎えました。
来日二度目にあたる今回。当館でのライブは、日本各地を10日かけて巡った「Ferndorf Tour」の皮切りとなりました。


ハウシュカとストリングスの皆さん[手前よりチェロの波多野敦子と徳澤青弦、ヴァイオリンの手島絵里子と斉藤裕子]。ピアノの蓋を外し、中の弦に直接手を加える「プリペアードピアノ」の手法で演奏しています。


テープや木製スティック、ビニールの切れ端、鈴、磁石などを大胆に配置し、音色を操作していきます。

中にはこんなものも。
 
瓶の王冠や


卵型の茶漉し器。

ありふれた物が、一台のピアノの音色を木琴やギター、あるいはドラムマシーンのように多様に変化させること、またそうした技巧を感じさせず、時にエレクトロニカを思わせる心地よいリズムを弾き出すハウシュカの演奏には、新鮮な驚きを感じます。

「コンピューターを使わずに電子音楽的なことをやってみたかった」と語るハウシュカ。その音楽は、ジャンルを超えた魅力が詰め込まれた、実に豊かなものでした。

アルバム「Ferndorf」もぜひ聴いてみてください。原美術館ザ・ミュージアムショップでも入手可能です。最後になりましたが、ご来場の皆様、本当にありがとうございました!

(all photos by: 広岡雅樹)

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