追悼・大木裕之 撮ることと生きること
2026年3月14日(土)-3月27日(金)
シアター・イメージフォーラム
https://www.imageforum.co.jp/theatre/
上映時間:各日21:00–(3/17は19:00–)
URL:https://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/9202/
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、ライブ上映やパフォーマンス、ドローイングなどを通じて映画と美術の領域を横断し表現を拡張してきた大木裕之が2025年10月に死去したことを受け、特集上映を開催する。
大木裕之(1964-2025/東京都生まれ)は、カメラを手に世界各地を旅し、膨大なイメージを次々に重ねていく独特で詩的な映像表現を中心に幅広い表現を展開してきた。東京大学工学部建築学科在学中の1980年代前半より映画制作を開始。卒業後にイメージフォーラム映像研究所に通い、3時間に及ぶ大作『松前君の映画』(1989)を卒業制作として発表。翌年には『遊泳禁止』(1989)でイメージフォーラム・フェスティバル1990審査員特別賞を受賞。その後、高知を創作の拠点のひとつとし、1996年には、高知県立美術館製作による『HEAVEN-6-BOX』(1995)で第46回ベルリン国際映画祭フォーラム部門ネットパック賞を受賞。その後も山形国際ドキュメンタリー映画祭、ロッテルダム国際映画祭など数多くの国際映画祭に招待され高い評価を受ける。映画分野のみならず、映像と美術の垣根を越えて刺激的な創作活動を続け、国内外の数多くの展覧会に参加。主な展覧会に、「しないでおく、こと。― 芸術と生のアナキズム」(豊田市美術館、2024-2025)、「高知県立美術館開館30周年記念 大木裕之 監督作品上映」(高知県立美術館、2023)、「恵比寿映像祭2023 『テクノロジー?』」(東京都写真美術館、2023)、「M+ Moving Image Collection」(M+、香港、2021)、「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラバンサライ 想像する人間の旅」(堀田商事株式会社)などがある。また、今年の「恵比寿映像祭2026」(2月23日まで)では、追悼特集が実施された。
大木裕之『HEAVEN–6–BOX』1995年
大木裕之『松前君とトヨタ君の映画』2024-2025年 画像提供:豊田市美術館
今回の特集では、高知の風景や人々の営みの断片をカメラに収めた、大木の代表作『HEAVEN-6-BOX』をはじめ、フランスのポンピドゥー・センターほかで発表され国際的な注目を集めた『ターチ・トリップ』、1989年から2025年にかけて36年間にわたるライフワークとなった〈松前君シリーズ〉の第一作や最新作など計18作品を上映する。期間中にはトークショーも開催予定。上映スケジュールなど詳細は公式ウェブサイトを参照。
トークショー
①2026年3月20日(金)上映後
登壇:村山匡一郎(映画評論家)+石田尚志(画家、映像作家)
②2026年3月21日(土)上映後
登壇:柳下毅一郎(映画評論家/特殊翻訳家)
③2026年3月25日(水)上映後
登壇:越後谷卓司(多摩美術大学教授)
大木裕之『ターチ・トリップ』1993年
大木裕之『遊泳禁止』1989年