開館50周年記念「モダンアートの街・新宿」@ SOMPO美術館

 

開館50周年記念「モダンアートの街・新宿」
2026年1月10日(土)-2月15日(日)
SOMPO美術館
https://www.sompo-museum.org/
開館時間:10:00–18:00(金曜日は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、1/12は開館)、1/13
展覧会URL:https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2024/modern-art/

 

SOMPO美術館では、開館50周年を記念し、新宿をテーマとした展覧会「モダンアートの街・新宿」を開催する。

明治末から新進作家が集い、芸術家が芸術家を呼び込み、近代美術の大きな拠点のひとつとなった新宿。本展は、中村彝佐伯祐三から松本竣介宮脇愛子まで、新宿ゆかりの芸術家たちの約半世紀にわたる軌跡を辿り、明治から戦後初期までを4期に分けて、新宿文化の多様性と持続性を浮かび上がらせる。

 

宮脇愛子《作品(TL11-0)》1962年 油彩・大理石粉/カンヴァス 91.0×71.0cm 水戸芸術館
中村彝《頭蓋骨を持てる自画像》1923年 油彩/カンヴァス 101.0×71.0cm 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館

 

第1章「中村彝と中村屋 ルーツとしての新宿」では、1909年に相馬愛蔵・黒光夫妻が中村屋の本店を新宿に構えたことを契機に、荻原守衛(碌山)や中村彝をはじめとする新進芸術家たちが集い、「中村屋サロン」が形作られていく過程を辿る。日本の近代美術と新宿における美術の芽を育んだ存在として中村彝に焦点を当てるとともに、中村屋サロンに出入りした作家や中村彝に師事した作家の作品もあわせて展示し、モダンアートの一拠点としての新宿を捉え直す。

第2章「佐伯祐三とパリ/新宿 往還する芸術家」では、パリと日本を行き来しながら制作を展開した代表的な作家としての佐伯祐三を中心に取り上げる。フィンセント・ファン・ゴッホの《ひまわり》と出会った経験を端緒に、曽宮一念や中村彝との関わり、さらに1924年の渡仏後に里見勝蔵を介してモーリス・ド・ヴラマンクからアカデミックだと厳しく非難をされた転機を辿り、都市風景を速記的に描く画風を確立していく過程を紹介する。

第3章「松本竣介と綜合工房 手作りのネットワーク」では、新宿の落合周辺に形成された目白文化村・落合文士村の系譜と、新宿に隣接する池袋で1930年代に形成された池袋モンパルナスを背景に、松本竣介を軸とする手作りの交流圏を辿る。1929年に池袋へ移り住んだ松本は、靉光、麻生三郎、鶴岡政男、寺田政明らとともにこの地域を代表する作家として活動し、のちに下落合にアトリエ付きの自宅を構えて「綜合工房」と名付けた。本章では、綜合工房を中心に、九室会や新人画会などに集った作家たちを紹介する。

 

佐伯祐三《立てる自画像》1924年 油彩/カンヴァス 80.5×54.8cm 大阪中之島美術館
松本竣介《立てる像》1942年 油彩/カンヴァス 162.0×130.0cm 神奈川県立近代美術館 ©上野則宏

 

第4章「阿部展也と瀧口修造 美術のジャンルを越えて」では、阿部展也(芳文)と評論家・美術家の瀧口修造の共作になる詩画集『妖精の距離』(1937)を起点に、新しい手法を絵画に取り入れていった作家を紹介する。瀧口をはじめ、阿部のもとには多くの作家たちが集まり、美術家の福島秀子、写真家の大辻清司らは瀧口の命名により実験工房を結成し、絵画や写真、彫刻、音楽、映像、舞台、詩などジャンルを横断する活動を展開した。実験工房のメンバー以外にも、芥川(間所)紗織、宮脇愛子などが阿部に師事した。

エピローグ「新宿と美術の旅はつづく」では、中村屋を起点とした本展の物語を、清宮質文の版画によって結ぶ。水戸に生まれ後半生を新宿に生きた中村彝に対し、新宿に生まれ現在は水戸に眠る清宮の作品には、はかなさと追憶が込められており、観る者に内省を促す。中村彝から始まった約50年にわたる新宿のモダンアートの歩みを、清宮の静謐な版画によって締めくくる。

 

関連イベント
学芸員のギャラリートーク
2026年1月16日(金)、1月23日(金)18:00–18:40
集合:SOMPO美術館 5階展示室入口
講師:展覧会担当学芸員
参加費:無料(要当日有効の展覧会チケット)

ギャラリー★で★トーク・アート
2026年2月9日(月・休館日)14:00–16:00
対象:大人から子どもまで(小学生以下は保護者同伴)
定員:30名程度
参加費:1,500円
申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSekrd8kN7TrsYXFkSar2dnus_GheEtsP6HTvh-qPZlc2VaFEg/viewform
※高校生以下は無料、その他詳細はURL先を参照
※1/30締め切り

 

芥川(間所)紗織《女》1954年 染色/綿布 131.0×98.4cm 板橋区立美術館
清宮質文《深夜の蝋燭》1974年 木版/紙 17.8×15.0cm 茨城県近代美術館 照沼コレクション

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