
澤田華「ビューのビュー(陳列窓、散歩)」
2025年9月12日(金)-9月27日(土)
LAG(LIVE ART GALLERY)
https://www.live-art-books.jp/lag/
開廊時間:13:00–19:00
休廊日:日、月、祝日
協力:一般社団法人HAPS
展覧会URL:https://www.live-art-books.jp/lag/exhibition/hanasawada/
東京都渋谷区にあるLAGでは、澤田華による個展「ビューのビュー(陳列窓、散歩)」を開催する。
澤田華(1990年京都府生まれ)は、生活や制作の中で生じた些細な疑問や引っ掛かりを起点に、写真・映像をはじめとしたさまざまな表現形態を用いて制作を行なう。普段は何気なく受け入れてしまう行為や経験を、過剰にしたり分解したりすることで混乱を生じさせて、そこで起きていることを顕在化させようと試みている。2016年に京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了した。近年の主な個展に「ビューのビュールーム」(山山、京都、2024)、「避雷針と顛末」(Gallery PARC、東京、2022)、「夏のオープンラボ:澤田華 360°の迂回」(広島市現代美術館、2020)。グループ展に「VOCA展2025」(上野の森美術館、東京、2025)「吹けば風」(豊田市美術館、愛知、2023)、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022)、「第3回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2022」(京都市京セラ美術館)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知芸術文化センター)などがある。
澤田はこれまで、雑誌や古い写真の隅に写り込んだ「正体不明のもの」を追跡した《Gesture of Rally》や、街で耳にした会話のメモを展開した《避雷針と顛末》など、検証のプロセス自体を主題とする作品を発表。また、映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)を室内外のさまざまな場所に投影し、通常の映画上映の「外側」を意識させる《漂うビデオ》を制作するなど、一貫して知覚や解釈に揺さぶりをかけてきた。
本展では、日常的に撮影・保存してきた写真や動画、スクリーンショットやメモを素材に、デバイス上で再生・操作する行為そのものを作品化した映像シリーズ〈ビューのビュー〉を展示する。本作を通じて、普段意識することの少ない日々のデータの蓄積や閲覧の習慣を可視化し、見ることと記録すること、偶然と操作のあいだに生じるズレや不確かさを浮かび上がらせようとする。
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2025年9月12日(金)18:00–19:30(受付17:30–)
登壇者:澤田華、きりとりめでる(美術批評/デジタル写真論)
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)
料金:500円(事前予約制)https://docs.google.com/forms/d/1Cmjj1vuJrnqJOfol3Qlcm5QqBUodb0o0IakxoUmn3qA/edit?pli=1