
(災害ユートピア)
「ACACベースキャンプ」「テント映画祭」
2025年9月20日(土)-9月21日(日)、2025年9月27日(土)12:00–21:30
国際芸術センター青森[ACAC]、カクヒログループスーパーアリーナ
主催:青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]
共同企画:澤隆志(フリーランス・キュレーター)
URL:https://acac-aomori.jp/program/saigaiutopia/
2026年3月まで施設改修工事のため休館中の国際芸術センター青森[ACAC]は、澤隆志との共同企画によるプログラム「(災害ユートピア)」を開催する。普段通りに施設を使えないタイミングだからこそ、ACACのスタッフだけでなく、市民や学生、ゲストが互いに知恵や意見を出し合い、「いかに他者とともに生き延びられるか」を考える場を目指す。プログラムは、ACACで一泊二日を過ごす「ACACベースキャンプ」と、防災拠点で行なう一日限定イベント「テント映画祭」で構成される。
東日本大震災や能登半島地震、各地で頻発する水害や今冬の豪雪など、いつどこで災害に直面するか予測が難しい現代。作家でアクティビストのレベッカ・ソルニットは、自著『災害ユートピア』で、災害が人や環境に深い傷を残す一方、有事の状況で助け合いの即席コミュニティが生まれることを記録している。今回のプロジェクトでは、名称を括弧付きの「(災害ユートピア)」とし、本の内容をそのままなぞるのではなく、人々にとってどのようなコミュニティの在り方が可能かを探ることを重視する。
ACACベースキャンプでは、「もしもACACで被災したら」という仮定のもと、参加者全員がプレイヤーとなり、ACACスタッフや澤隆志、青森公立大学の学生とともに、1泊2日のキャンプと避難訓練を行なう。1日目は、偶然ACACを訪れている最中に災害が発生した状況を想定し、どのように行動し、安全に一夜を過ごすかを考える。2日目は、有事の際の緊急避難場所に指定されているカクヒログループスーパーアリーナまでの約14kmを実際に歩き、山麓から市街地へと移り変わる景色を体感する。
テント映画祭は、映像を多くの人と同じ空間で見ることをテント(=仮設的に作られるコミュニティ)にたとえ、青森市の新たな防災拠点であるカクヒログループスーパーアリーナで開催。「関東大震災映像デジタルアーカイブ」や『なみのこえ 新地町』などの映像上映に加え、トーク、ライブラリー、体験ブースやフードなどを展開し、平時だからこそ可能な備えと心構えを共有する場とする。
ACACベースキャンプ
2025年9月20日(土)-9月21日(日)
会場:国際芸術センター青森[ACAC]
定員:10名(抽選、要申込)
申込:https://forms.gle/e2C6hRhTTTyyL9Ru6
締切:8月24日(日)まで。選考結果は8月中に通達
※展示棟ラウンジに9月20日(土)16:00集合
※後日、参加者同士で共有する1000字程度のレポートを提出
テント映画祭
2025年9月27(土)12:00–21:30
会場:カクヒログループスーパーアリーナ(青森市浦町橋本335-17)
※入場無料、一部イベント要予約