
Courtesy of the Artist and Secession and François Ghebaly Gallery
MAMプロジェクト033:クリスティーン・サン・キム
2025年7月2日(水)-11月9日(日)
森美術館
https://www.mori.art.museum/
開館時間:10:00–22:00(ただし、9/23を除く火曜と8/27は10:00-17:00)入館は閉館30分前まで
会期中無休
企画:德山拓一(森美術館キュレーター)
展覧会URL:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamproject033/index.html
森美術館が2004年以降継続する国内外のアーティストとともに実験的なプロジェクトを試みてきたシリーズ、MAMプロジェクトの33回目の企画として、サウンド・アーティスト、パフォーマー、アクティビストのクリスティーン・サン・キムの個展を開催する。
クリスティーン・サン・キム(1980年アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ郡生まれ)は、ドイツ・ベルリンを拠点に活動し、ドローイングをはじめ、映像、彫刻、インスタレーションなどの作品を通して、音の非聴覚的な側面や、そこに潜む政治的な意味を探求してきた。音楽記譜法やインフォグラフィック、言葉などを用いたドローイングや壁画では、キムにとっての第一言語であるアメリカ手話(American Sign Language)のダイナミックな動きや豊かな感情表現を、手描きの線で表し空間的に配置している。リバプール・ビエンナーレ(2025)、光州ビエンナーレ(2023)、ホイットニー・ビエンナーレ(2019)、ベルリン・ビエンナーレ(2016)、上海ビエンナーレ(2016)などの国際展に参加。Secession(ウィーン、2023)、クイーンズ美術館(ニューヨーク、2022)、フランクフルト近代美術館(MMK)(2021)、バッファロー・AKG美術館(ニューヨーク州バッファロー、2019)、シカゴ美術館(2018)、サンフランシスコ近代美術館(2017)、デ・アペル現代美術センター(アムステルダム、2017)など、世界各地の主要美術館での展覧会に出展。現在、ニューヨークのホイットニー美術館で個展「Christine Sun Kim: All Day All Night」が9月21日まで開催されており、2026年春にウォーカー・アート・センターへ巡回予定。2013年および2015年にTEDフェロー、2015年にMITメディアラボのディレクターズ・フェロー、2020年にはフォード財団のDisability Futuresフェローに選出されている。

Courtesy of the Artist and the Whitney Museum of American Art

Courtesy of the Artist and Museum of Modern Art
本展では、キムが世界中の友人たちに協力を依頼し、66人の聴覚障害者のため息の音を収集した10チャンネルのサウンド・インスタレーション作品《群衆のため息》(2025)と、新作の壁画を展示。ウィットに富んだキムの作品は、音と言語、コミュニケーションの複雑さを示しながらも、それらがどのように私たちの感覚、社会的な役割、そして個々人の経験に影響を与えるかを認識させ、「伝える」ことの本質とその可能性をあらためて提示する。
なお、森美術館では、「藤本壮介の建築:原初・未来・森」展の同時開催プログラムとして、本プログラムのほか、国家や人種、歴史との狭間にある名もなき人々や風景に意識を傾け、それら「小さな物語」から見えてくる世界の構造を、独自の視点で鋭く問い直す、アジアをルーツとする4名のアーティストの作品を展示する「MAMコレクション020:世界は小さな物語のなかに―下道基行、ヴァンディー・ラッタナ、ジャン・オー[张鸥]、ツァオ・フェイ[曹斐]」を、7月2日から11月9日まで開催する。
関連イベント
クリスティーン・サン・キム アーティストトーク
2025年7月2日(水)19:00–20:00(開場:18:45)
出演:クリスティーン・サン・キム(アーティスト)
会場:森美術館オーディトリアム
定員:80名(要予約、先着順)
申込期間:2025年6月6日(金)-6月30日(月)
https://www.mori.art.museum/jp/learning/8027/index.html
同時開催
藤本壮介の建築:原初・未来・森
2025年7月2日(水)-11月9日(日)
企画:近藤健一(森美術館シニア・キュレーター)、椿玲子(森美術館キュレーター)
hhttps://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto/
MAMコレクション020:世界は小さな物語のなかに―下道基行、ヴァンディー・ラッタナ、ジャン・オー[张鸥]、ツァオ・フェイ[曹斐]
2025年7月2日(水)-11月9日(日)
企画:趙純恵(森美術館アソシエイト・キュレーター)
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamcollection020/index.html