scopic measure #17:マヤ・エリン・マスダ「Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」@ 山口情報芸術センター[YCAM]

 

scopic measure #17:マヤ・エリン・マスダ
Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき
2025年7月5日(土)-11月2日(日)
山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
https://www.ycam.jp/
開館時間:10:00–19:00
休館日:火(祝日の場合は翌日)
展覧会URL:https://www.ycam.jp/events/2025/scopic-measure-17/

 

山口情報芸術センター[YCAM]では、「scopic measure」の第17弾として、ベルリンを拠点に活動するアーティスト兼リサーチャーのマヤ・エリン・マスダの新作を含む個展「Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」を開催する。

マヤ・エリン・マスダは、映像や液体を用いた作品を通じて、人間中心の社会が自然や動植物に与えてきた影響を問い直し、「クィア・エコロジー」という視点から、国家が生命や出生を管理する「生政治」とテクノロジーの関係を探求している。ベルリン、東京、ロンドンを拠点に、現在はベルリン芸術大学にてクィア・エコロジーを研究。2024年にはロンドンの大和日英基金にて個展「Sleep, Lick, Leak, Deep….」を開催。そのほか、「INTERFACE」 (Somers Gallery、ロンドン、2024)、「More Strange Things」(Silent Green、ベルリン、 2024)、「ままならなさを生きるからだ Bodies / Multiplicitous」 (クマ財団ギャラリー、 東京、2023)、「Ground Zero」(京都芸術センター、2023)などのグループ展で作品を発表している。

本展では、放射線による皮膚の変容や、汚染に晒された動物や土地に起こる変化にまつわるリサーチをもとに制作した新作を中心に、ロンドンの個展などでも発表した過去作《Pour Your Body Out》(2023)をYCAMの展示空間に合わせて構成・展示。作品を通して、目に見えにくい「毒性」と共に生きざるを得ない現実を浮かび上がらせ、そのような環境を生み出した人間と、その影響を受けるさまざまな存在との間に生じる、奇妙で「親密な」関係性を提示する。会期初日には、アーティストトークも開催。

 

マヤ・エリン・マスダ《Pour Your Body Out》2023年 京都芸術センター 撮影:Takuya Matsumi

 

関連イベント
アーティストトーク
2025年7月5日(土)14:00–16:00
登壇者:マヤ・エリン・マスダ、清水知子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
定員:50人
参加費:無料(要申込)
https://www.ycam.jp/events/2025/artist-talk-of-scopic-measure-17/

ギャラリーツアー
2025年7月6日(日)、8月3日(日)、9月28日(日)、10月12日(日)、11月2日(日)各日:13:00–14:00
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
定員:20人
参加費:無料(要申込)
https://www.ycam.jp/events/2025/gallery-tour-of-scopic-measure-17/

サンカクトーク
2025年7月19日(土)、8月2日(土)、9月27日(土)各日:13:00–15:00
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
定員:8人
対象:中学生以上
参加費:無料(要申込)
https://www.ycam.jp/events/2025/san-kaku-talk-of-scopic-measure-17/
※作品と自分、他者の「三者」を行き来しながら対話をおこなうイベント。

ワークショップ
2025年8月16日(土)、11月1日(土)各日:13:00–16:00(途中休憩あり)
集合場所:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
定員:10人
対象:中学生以上
参加費:無料(要申込)
https://www.ycam.jp/events/2025/workshop-of-scopic-measure-17/
※体を動かしたり対話を重ねながら、展覧会のテーマである「痛みや親密さ」について考えるワークショップ。

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