
第26回中之島映像劇場「空、境界のない」
2024年3月17日(日)
国立国際美術館 地下1階講堂
https://www.nmao.go.jp/
定員:100名(先着順、全席自由)※当日11:00から整理券配布(1名につき1枚)
上映会担当:馬定延(国立国際美術館 客員研究員)
上映会URL:https://www.nmao.go.jp/events/event/theater_026/
「美術と映像」の歴史的な変遷を探り、映像における現代の状況を考察する国立国際美術館主催の上映企画「中之島映像劇場」。第26回は、韓国国立現代美術館(MMCA)の企画協力を得て、5人の韓国系女性作家による短編作品を「境界と移動」をテーマに紹介する。
本上映企画「空、境界のない」は、日本と韓国の間で約半年間の継続的な対話の中から構想されたもので、第1部、第2部の作品上映の後には、韓国国立現代美術館のFilm&Video部門担当学芸員のイ・スジョンをゲストに迎え、会場の来場者にも開かれた対話を予定している。第1部は、アン・ユリ(1983年ソウル生まれ)が、帰化試験で出題される問題の形式を借りて、韓国社会における差別と嫌悪、そして共生の可能性を問いかける新作《接木された言葉、排除された名前》(2023)に始まり、椅子、島、トルティアをめぐるエピソードを通して移民現象とその背後にある資本主義の力学を浮き彫りにするキム・セジン(1971年大田生まれ)の《熱望への接近》(2016)。そして、キム・ソヨン(1961年生まれ)が、朝鮮半島から沿海州、シベリア、中央アジア各国に至る集団移住の歴史を追跡したドキュメンタリー映画「亡命三部作」を展示形式で拡張させた《雪の心:以後》(2016)を上映。


第2部は、ジェーン・ジン・カイゼン(1980年済州島生まれ)が、遥か遠いユーラシア大陸と朝鮮半島の境にある山を中心に、重なり合う複数の神話、言語、人間と自然を描いた《一つもしくはいくつもの山の物語》(2017)と、ナム・ファヨン(1979年光州生まれ)が、半島と列島の間で異なる人々の記憶の中を流れてきた、ある歌の軌跡をたどる《イムジン河》(2017)を上映。
上映スケジュール
2023年年3月17日(日)
第1部 13:00-
アン・ユリ《接木された言葉、排除された名前》(2023年/11分22秒)
キム・セジン《熱望への接近》(2016年/16分50秒)
キム・ソヨン《雪の心:以後》(2016年/16分56秒/MMCAコレクション)
対話:イ・スジョン(韓国国立現代美術館 Film & Video部門担当学芸員)
第2部 14:45-
ジェーン・ジン・カイゼン《一つもしくはいくつもの山の物語》(2017年/21分52秒)
ナム・ファヨン《イムジン河》(2017年/24分16秒)
対話:イ・スジョン(韓国国立現代美術館 Film & Video部門担当学芸員)
※第1部と第2部の間に途中休憩あり
※日本語字幕・日韓逐次通訳付き

