©KIM Insook
金仁淑『Between Breads and Noodles』
2023年2月25日（土）- 3月25日（土）
GALLERY MoMo 両国
https://www.gallery-momo.com/
開廊時間：11:00–19:00
休廊日：日、月、祝
GALLERY MoMo 両国では、いくつもの文化のはざまに生きる人々や地域のコミュニティを取材し、「個」の多様性を尊重しながら、その歴史や伝統、継承、教育、家族などのテーマに取り組んできた金仁淑の個展『Between Breads and Noodles』を開催する。
金仁淑（1978年大阪府生まれ）は、2003年に韓国の漢城大学芸術大学院西洋画科写真映像コースに留学、2005年に同大学院を修了。現在はソウルと東京を拠点に制作活動を展開。自身のルーツである在日コリアンの「学校」「家族」の個人史と日常を捉えた《sweet hours》（2001-2009）、《SAIESEO: between Two Koreas and Japan》（2008-）、自身の結婚式のパフォーマンスを通じて伝統と儀式についての疑問や家族の拡張を模索した《The Real Wedding Ceremony》（2010/2016）、移りゆく韓国ソウル市城北洞のまちの景色と世代を超えて繋げる可能性を探究した《Ari, A letter from Seongbuk-dong》などを発表してきた。主な個展に『sweet hours』（光州市立美術館、韓国、2008）、『Retelling Tales of the Cherry Blossoms』（MIO PHOTO AWARD PRIME、大阪、2014』、『House to Home』（CAN Foundation Old House、韓国、2015）、『Between Breads and Noodles』（BMW Photo Space、韓国、2018）、『House to Home』（トーキョーアーツアンドスペース本郷、2021）、グループ展に大邱フォトビエンナーレ（韓国、2014）、『ゴー・ビトゥイーンズ展：こどもを通して見る世界』（森美術館、2014）、『Family Report』（京畿道美術館、韓国、2017）、『愛について アジアン・コンテンポラリー」（東京都写真美術館、2018）など。恵比寿映像祭2023では、本年度からはじまったコミッション・プログラムを通じて、新作の10チャンネルヴィデオ・インスタレーション《Eye to Eye》を発表し、荒木悠とともに特別賞を受賞した。
金仁淑《Between Breads and Noodles, Grandfather and I》2014年 Pigment Print, 98.8 x 140cm, ©KIM Insook
金仁淑《Between Breads and Noodles, Performance》2014年 2000 Asian Instant Noodles, Atelier an Eck, Dusseldorf Germany, ©KIM Insook
本展では、2014年にデュッセルドルフで市が運営するアーティスト・イン・レジデンスに滞在しながら制作した、在独韓国人とドイツ移民に焦点を当てた《Between Breads and Noodles》のシリーズを発表する。大韓民国の国家政策により、1963年から1977年に炭鉱夫と看護婦としてドイツへ派遣された在独韓国人や彼らの家族とのコミュニケーションを基盤に制作した写真・映像作品は、「移民」という言葉では一括りにはできない多様な背景と価値観を持った人々を描き出す。
会期中には、海外に留学、移住し、現在はアメリカ合衆国在住のアーティストの宇多村英恵をゲストに迎え、日本を内と外から見つめ、異なる背景を持つ人々とどのような関係性を持つかについて、共に考えるトークイベント『Between Breads and Noodles、アーティストが見つめるはざま』を開催する。
関連イベント
トークイベント『Between Breads and Noodles：アーティストとして見つめるはざま』
出演者：宇多村英恵、金仁淑
2023年3月18日（土）19:00-21:00
会場：ギャラリーMoMo 両国
同時開催
恵比寿映像祭2023 コミッション・プロジェクト
2023年2月3日（金）- 3月26日（日）
※「コミッション・プロジェクト」を除く「恵比寿映像祭2023」は2月19日に閉幕
東京都写真美術館 ３階展示室
https://www.yebizo.com/
開館時間：10:00–18:00（木曜、金曜は20:00まで）※入館は閉館30分前まで
休館日：月