郷土の美術をみる・しる・まなぶ2022 牛島智子 2重らせんはからまない @ 福岡県立美術館


 

郷土の美術をみる・しる・まなぶ2022
牛島智子 2重らせんはからまない
2022年10月15日(土)– 12月4日(日)
福岡県立美術館 4階展示室
https://fukuoka-kenbi.jp/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月
展覧会URL:https://fukuoka-kenbi.jp/exhibition/2022/0308_14707/

 

福岡県立美術館では「郷土の美術をみる・しる・まなぶ」シリーズの本年度の企画として、1980年代から現在にいたるまで40年以上にわたり制作活動を続ける牛島智子の個展『牛島智子 2重らせんはからまない』を開催している。

牛島智子(1958年福岡県生まれ)は、79年にIAF(Institute of Art Function)芸術研究室に参加、81年に九州産業大学芸術学部美術学科を卒業したのちに上京し、Bゼミに学ぶ。80年代から90年代にかけて、ミニマル・アートやニュー・ペインティングなどの動向に触れ、さまざまな実験と制作を繰り返した牛島は、ヒルサイドギャラリー、スカイドアアートプレイス青山などで個展を重ねるとともに、Triangle Artist Workshop AIR(1993)や灰塚アースワークプロジェクトAIR(1999)などに参加。90年代末に活動拠点を福岡・八女に移し、以降、同地で八女櫨研究会の立ち上げやワークショップの開催などにも取り組みつつ、木蝋や八女和紙、コンニャク糊などの素材を使い、その地の風土・人物・労働などもモチーフとしつつ、精力的な活動を続けている。これまでに『旅する青二才』(ギャラリーアートリエ、2008)、『40年ドローイングと家婦』(福岡市美術館ギャラリーE、2020)、『とりのメウオのメそして永常さん』(パトリア日田、2021)などの個展のほか、『カラダに効くアート』(九州芸文館、2015)など数多くのグループ展に参加している。

 


牛島智子「1週間だけろうそくや ケンビ」2015年 展示風景 撮影:長野聡史

 

本展は、80年代の初期作から、90年代前半のシェイプド・キャンパスの大作、福岡に拠点を移した頃のドローイングや絵画、新作のインスタレーションまで、牛島智子作品の各時代のエッセンスを抜き出した回顧展であると同時に牛島のイマジネーションに特有の飛躍とユーモアで撹拌された、ひとつの大きなインスタレーションとも言える内容でなる。牛島の人生や作品をたどるふたつの異なるステップが、ときに先達たるアーティスト達の道行と、ときに時代や社会の諸相と、交差し共鳴し合いながら巡り廻って、「繭」の新作インスタレーションへ結実するとともに、線的軌跡と円環的軌跡をはらんだ螺旋状の世界を軽やかに広げていく。

 

関連イベント
対談「二重らせんをからませてみる―生きもの、欲望、ウェルビーイング」 ※既に終了
牛島智子(本展出品作家)× 竹口浩司(広島市現代美術館 学芸担当課長)
2022年10月15日(土)14:00-15:30
会場:福岡県立美術館 4階視聴覚室
無料(要展覧会入場券)、要予約(※公式ウェブサイトを参照)

クロストーク「八女に生きる-まちとアートと私たち」
牛島智子(本展出品作家)× 高橋康太郎(八女空き家再生スイッチ理事長)× 関内潔(木工作家)
2022年11月1日(火)14:00-15:30
会場:福岡県立美術館 4階視聴覚室
無料(要展覧会入場券)、要予約(※公式ウェブサイトを参照)

コンセプトブック・タイム
会場内に展示している作家作成のコンセプトブックを、特別に開いて紹介。
2022年11月5日(土)13:30-(30分程度を予定)
2022年11月20日(日)16:00-(30分程度を予定)
2022年11月26日(土)13:30-(30分程度を予定)
福岡県立美術館 4階視聴覚室
無料(要展覧会入場券)、予約不要

 

同時期開催
福岡リーセントホテル美術教養講座
「現代美術を楽しむイロハ 牛島智子展を見る前に」
講師:藤本真帆(福岡県文化振興課/福岡県立美術館学芸員)
2022年11月5日(土)講座(11:00-12:30)昼食(12:30-13:30)
会場:福岡リーセントホテル(福岡市東区箱崎2丁目52-1)
参加費:1,200円(昼食代)
予約、詳細については、福岡リーセントホテル(092-641-7741)まで

牛島智子個展「うたう、うた」
2022年11月4日(金)– 11月7日(月)
EUREKA(福岡市中央区大手門2丁目9-30)
https://eurekafukuoka.com/

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