Punk! The Revolution of Everyday Life @ 港まちポットラックビル


橋の下世界音楽祭 撮影|三浦知也

 

MAT Exhibition vol.11
Punk! The Revolution of Everyday Life
2022年8月26日(金)– 11月12日(土)
港まちポットラックビル 3F
https://www.minnatomachi.jp/
開館時間:11:00–19:00 入場は閉館30分前まで
休館日:日、月、祝
キュレーション:川上幸之介
企画:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
主催:港まちづくり協議会
協賛:モトヤユナイテッド株式会社
展覧会URL:https://www.minnatomachi.jp/event/tsudou/686

 

港まちポットラックビルでは、2021年より倉敷を皮切りに国内5都市を巡回してきた『Punk! The Revolution of Everyday Life』を開催する。

EEEプロジェクトで数々の企画を手がけてきたアーティストの川上幸之介は、一般に騒がしい音楽に派手なビジュアル、演奏中に暴れる観客といった印象を持たれている「パンク」の系譜をたどり直し、そこに流れる「相互扶助」「積極的自由」「自主管理」「D.I.Y(Do It Yourself=自分のことは自分でやる) 」など、他者および自己への倫理といった原理の通底を認めている。本企画もまた、そうした原理を共有するような形で、倉敷から東京長崎福岡、大阪へと展開している。

 


Isidore Isou, Venom and Eternity ©Re:voir


Kathleen Hanna, Bikini Kill #2, GirlPower, Seattle, self-published, 1991

 

国際芸術祭 あいち 2022が開催中の名古屋の、港まちポットラックビルを会場に開かれる本展では、これまで同様、パンクがこれまでさまざまな社会問題に取り組んできた実践と批評性を捉えることで、現代美術との親和性、さらには両者の相乗性について検討し、諸問題を抱える現代の日常生活に対してパンクがどのように音楽を通じて自律空間を形成しているのか、さらにはそれがどのような意味を持つのか、改めて振り返る。

さらに、本展ではこれまで各地を巡回してきた映像や資料のほか、混乱するミャンマーの地で声をあげ、行動を続けるパンクス、愛知県豊田市から音楽や文化を軸に祭、農業など暮らしに根ざした活動を広げる「橋の下世界音楽祭」を取材したパートが新たに加わる。会期中には、本展キュレーションを手がけた川上幸之介、インディペンデントキュレーターの居原田遥、映画、視覚文化研究、クィア・スタディーズを専門とする研究者の菅野優香、橋の下世界音楽祭を主催する永山愛樹によるトークシリーズ「希求される共同性」も開催する。

 


Queer punks crash the San Francisco Pride parade (June 25, 1989). G. B. Jones (center) sits on the hood of a battered police-car float, smoking a cigarette next to a sign referencing the Stonewall riots. Photo by Danny Nicoletta Courtesy of https://www.dannynicoletta.com/ ©︎Danny Nicoletta


THE REBEL RIOT ©Kaung Kaung

 

関連イベント
トークシリーズ「希求される共同性」
vol.1「キュレーターズトーク」
講師:川上幸之介(倉敷芸術科学大学准教授)
2022年8月26日(金)19:00-20:30
定員:30名(予約不要)、入場無料

vol.2「アジアのカウンターカルチャー、暴力と抵抗」
講師:居原田遥(インディペンデント・キュレーター)
2022年8月27日(土)19:00-20:30
定員:30名(予約不要)、入場無料

vol.3「Queer as Punk」
講師:菅野優香(同志社大学大学院准教授)
2022年10月7日(金)19:00-20:30
定員:30名(予約不要)、入場無料

vol.4「世界に抗う音楽とその実践−橋の下世界音楽祭と農業から」
講師:永山愛樹(TURTLE ISLAND)
2022年10月8日(土)17:00-18:30
定員:30名(予約不要)、入場無料

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