大岩雄典「渦中のP」@ space(十和田市現代美術館 サテライト会場)


「渦中のP」ビジュアルデザイン デザイン:北岡誠吾

 

大岩雄典「渦中のP」
2022年7月1日(金)– 9月4日(日)
十和田市現代美術館 サテライト会場「space」(青森県十和田市西三番町 18-20)
https://towadaartcenter.com/
開館時間:10:00–17:00
閉館日:月(祝日の場合はその翌日)※十和田市現代美術館の休館日に準ずる
企画担当:中川千恵子(十和田市現代美術館学芸員)
展覧会URL:https://towadaartcenter.com/exhibitions/space_oiwa/

 

十和田市現代美術館では、同館に近接するサテライト会場「space」で若手アーティストの作品を紹介する企画の第1弾として、大岩雄典の個展『渦中のP』を開催する。

大岩雄典(1993年埼玉県生まれ)は、物語論・言語哲学、フィクション研究、ゲームスタディーズなどの自身の関心領域に留まらず、戯曲、話芸、漫才、ホラーといったさまざまな言葉の様式を、独自の視点から空間に組み込む(インストール:install)ことで、固有の時間感覚をもつ「空間芸術」として提示してきた。その活動は作品制作のみならず、研究、執筆、キュレーションなど、多岐にわたる。近年の個展に『margin reception』(+ART GALLERY、2021)、『無闇|Blind』(タリオンギャラリー、2021)、『バカンス』(トーキョー・アーツ・アンド・スペース本郷、2020)、2人展に『人数・時間・対象年齢』(米光一成との2人展、PARA、2022)などがある。

 


大岩雄典《刑吏たち伴奏たち》 2022年 撮影:湯田冴 ※参考作品


大岩雄典《バカンス》より漫才映像 2020年 出演:キヨスヨネスク・矢野昌幸 撮影:屋上 ※参考作品

 

大岩は本展のための新作として、展示会場であり、現代アートチーム・目[mé]による作品でもある「space」と、その周辺の十和田市街の空間が持つ性質を注意深く観察し、これまでの作家の関心であった、ドラマ(劇)、鑑賞者の行為や動線、展覧会の制度との、一種の「地口」(ことわざや成句などをもじった語呂合わせ)を見出す。言葉遊びのような空間の操作により、観客のパラノイア的な想像を掻き立てるインスタレーション・アートをつくりだす。

 

パブリック・プログラム
アーティスト・トーク
登壇:大岩雄典
2022年7月1日(金)13:00–14:00
会場:十和田市現代美術館カフェ
無料

 


目[mé]《space》 撮影:小山田邦哉

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