若手芸術家支援企画2022「愛着再考」@ 神戸アートビレッジセンター


 

若手芸術家支援企画2022
「愛着再考」
2022年6月18日(土)– 7月10日(日)
神戸アートビレッジセンター(1F・KAVCギャラリー、コミュニティスペース1room)
https://www.kavc.or.jp/
開館時間:12:00–19:00 入館は閉館30分前まで
休館日:火
出展作家:倉知朋之介、西川涼香+山口芽生、村上美樹
展覧会URL:https://www.kavc.or.jp/events/9108/
※会場の都合により、7月9日(土)、10日(日)は一部作品の仕様を変更する可能性あり。

 

神戸アートビレッジセンター(KAVC)では、特定の事柄に対して親しみや愛着を抱きながらも、達観した視点で対象を多角的に見つめなおす3組のアーティスト、倉知朋之介、西川涼香+山口芽生、村上美樹の表現を紹介する企画展『愛着再考』を開催する。

KAVCは1996年の開館以来、主に20代を対象とした「神戸アートアニュアル」(1996-2005)、「1floor」(2008-2017)といった育成支援を目的とした展覧会プログラムを実施し、2018年に30、40代を対象に新設した「ART LEAP」と併せて、数多くのアーティストに発表の場を提供してきた。本企画は、大学卒業および大学院修了後3年以内を対象にした若手芸術家の育成支援企画となっている。

 


倉知朋之介《チョコチップクッキー&ミルク》2021年 撮影:岡はるか

 

倉知朋之介(1997年愛知県生まれ)は、日常生活のなかにある「可笑しさ」を帯びた存在や状況に焦点を当て、映像作品を中心に制作している。その作品は、対象と友のように寄り添いながら取材と分析を重ね、自らの身体を器として用いたパフォーマンスやビデオインスタレーションなどで構成される。2020年に京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)情報デザイン学科を卒業し、現在は、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻在籍。主な展覧会は、個展『ジャンボタニシ』(KUNST-ARZT、京都、2020)、『NITO07』(アート/空家 二人、東京、2021)、『ARTISTS’FAIR KYOTO 2022』(京都新聞ビル地下1階、京都、2022)、『惑星ザムザ』(小高製本工業株式会社跡地、東京、2022)など。

西川涼香+山口芽生は、西川(1998年大阪府生まれ)と山口(1997年大阪府生まれ)が2019年に結成したアートコンビ。ともに彫刻を専攻していたふたりは、完成された彫刻作品ではなく、その制作過程への関心から作品を展開しており、本展でも彫刻の原型である彫塑(ちょうそ)を作る際に必要な「うつしとる」行為に着目し、新たな展開を模索する。西川は成安造形大学、山口は京都精華大学を2020年に卒業。主な展覧会は、『Take it Out(ファストフードの見方)』(京都精華大学サテライトスペース Demachi、京都、2021)、『A-Lab artist gate2020』(あまらぶアートラボ A-Lab、兵庫、2020)など。

村上美樹(1994年秋田県生まれ)は、「記憶」をテーマに、忘れ去られてしまう個人的な経験や、物を廃棄することへの抵抗から生じる愛着という感情を重要な要素として作品を制作している。それらは主に、鑑賞体験を通して記憶の場となるようなインスタレーション作品や立体造形の形式をとる。
村上は2019年に京都市立芸術大学大学院修士課程彫刻専攻を修了。現在は共同アトリエ山中suplexメンバーのひとりとして、京都を拠点に活動している。主な展覧会に、『天理市滞在制作成果発表展「オブジェクトの声を聞く旅に出ること」』(Art-Space TARN、奈良、2021)、『群馬青年ビエンナーレ2019』(群馬県立近代美術館、群馬、2019)。2021年には、国際芸術センター青森 アーティスト・イン・レジデンス プログラム2021「invisible connections」(国際芸術センター青森、青森、2021)に参加している。

 


西川涼香+山口芽生、作品素材「うつしとり」の様子、2022年


村上美樹、居心地のよい椅子 設計図・制作風景、2022年

 

関連イベント
アーティストトーク
出演:倉知朋之介、西川涼香+山口芽生、村上美樹
聞き手:伊藤まゆみ(京都精華大学展示コミュニケーションセンター特任講師、ギャラリーTerra-Sキュレーター)
2022年7月3日(日)18:00-19:00
会場:神戸アートビレッジセンター 1F・1room
定員:15名
料金:無料
※後日YouTubeでの配信を予定。
※都合によりプログラムが変更になる場合あり。
※イベント開催中は作品の一部を鑑賞できない可能性あり。

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