KAAT EXHIBITION 2022『鬼頭健吾展|Lines』@ KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム


鬼頭健吾による新作インスタレーションのスケッチ ©︎鬼頭健吾

 

KAAT EXHIBITION 2022
鬼頭健吾展|Lines
会期|2022年5月1日(日)- 6月5日(日)
KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム
https://www.kaat.jp/
開場時間:10:00-18:00(夜公演がある日は終演時刻まで)
会期中無休
本展キュレーター:中野仁詞(キュレーター/神奈川県民ホール、KAAT神奈川芸術劇場〈神奈川芸術文化財団〉)
特設ウェブサイト:https://kaat-seasons.com/exhibition2022/

 

KAAT神奈川芸術劇場では、劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を生み出す展覧会シリーズ「KAAT EXHIBITION」の7回目の企画として、「街にひらかれた劇場」をテーマに『鬼頭健吾展|Lines』を中心に、山本卓卓によるドラマ・インスタレーションやケダゴロ、近藤良平、小㞍健太のパフォーマンスをKAATのアトリウムを会場に展開する。

鬼頭健吾(1977年愛知県生まれ)は、フラフープやスカーフ、蛍光灯などの既製品や混色をしていない絵の具を使い、現代的な感覚、宇宙の広がりを感じさせる作品を発表している。鬼頭は、名古屋芸術大学在籍時に自主運営スペース「アートスペースdot」を設立、運営に携わり、作家活動を開始する。2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。2008年に五島記念文化賞を受賞しニューヨークに滞在後、2010年に文化庁新進芸術家海外研修員としてベルリンに滞在。現在は群馬県を拠点に置く。近年の主な個展に『Migration 回遊』(群馬県立近代美術館、2015)、『KENGO KITO STRUCTURES』(BARBARA、ポーランド、2015)、『kengo Kito Solo Exhibition』(西武渋谷、2016)、『鬼頭健吾 Multiple Star』(ハラ ミュージアム アーク、2017)、『YCC Temporary 鬼頭健吾』(YCC ヨコハマ創造都市センター、2017)、『ザ・トライアングル「鬼頭健吾:Full Lightness」』(京都市京セラ美術館、2020)など。2018年には六本木アートナイトにメインプログラムアーティストとして参加し、黒川紀章設計の国立新美術館で大規模な作品を発表した。

 


撮影者:木暮伸也 写真提供:rin art association


撮影者:木暮伸也 写真提供:rin art association

 

本展では、劇場過去最大のスケールの試みとして、KAATの劇場入口で誰もが立ち寄り可能なアトリウムを舞台に、天井から吊り下げられた色彩豊かなラインがつくりだすリズムとコントラストが空間に響き合うインスタレーションを計画している。

会期中には、鬼頭作品によって演出された空間のなかで、劇作家・演出家の山本卓卓(範宙遊泳代表)が劇場内の椅子や階段、エスカレーターなどいろいろな「モノ」たちの呟きを書き下ろしたドラマ・インスタレーションを展開するほか、作者や演者自身が体験的に隔たれた歴史的事件を題材とした作品を制作してきた下島礼紗が主宰するダンスカンパニー「ケダゴロ」が、2022年5月にKAATで初演予定のセウォル号沈没事件を扱った新作『세월』の創作プロセスを公開する。また、有料プログラムとして、コンドルズ主宰で彩の国さいたま芸術劇場芸術監督を務める近藤良平が同劇場で新創作する舞台『新世界』(2022年4月29日〜5月1日)からのソロ作品『新世界solo』、イリ・キリアン率いるネザーランド・ダンスシアター1に日本人男性として初めて入団した経歴を持つ小㞍健太の『Study for Self/portrait 2022』を上演する。

 


 

関連企画
山本卓卓『オブジェクト・ストーリー』
2022年5月1日(日)- 6月5日(日)
開場時間中(10:00-18:00)は予約不要で参加可能。
https://www.kaat.jp/d/lines_object

ケダゴロ「『세월』クリエーション・ドキュメンタリー」
2022年5月7日(土)
無料・予約不要
https://www.kaat.jp/d/lines_kedagoro

近藤良平『新世界solo』
2022年5月13日(金)、5月14日(土)両日ともに19:30-
※要有料公演チケット
https://www.kaat.jp/d/lines_kondo
企画協力:彩の国さいたま芸術劇場

小㞍健太 『Study for Self/portrait 2022』
2022年5月20日(金)、5月21日(土)両日ともに19:30-
※要有料公演チケット
https://www.kaat.jp/d/lines_kojiri

Copyrighted Image