荒木悠『双殻綱:第二幕』@ 無人島プロダクション


荒木悠「双殻綱:第二幕」Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

 

荒木悠『双殻綱:第二幕』
2022年1月29日(土)- 2月27日(日)
無人島プロダクション
https://www.mujin-to.com/
開廊時間:13:00–19:00(土曜、日曜は12:00–18:00)
休廊日:月、祝、2/17

 

無人島プロダクションでは、荒木悠の個展『双殻綱:第二幕』を開催する。

荒木悠(1985年山形県生まれ)は、文化の伝播や異文化の遭遇、その過程で生じる誤解や誤訳から生まれる可能性に関心を抱き、歴史上の出来事を空想とともに紡ぎ直した物語を映像インスタレーションを中心に展開している。近年の主な個展に『約束の凝集 | HALFWAY HAPPY vol. 4 荒木悠』(gallery αM、2021)、『三泊五日』(板室温泉大黒屋、那須塩原、2021)、『ニッポンノミヤゲ』(資生堂ギャラリー、2019)、『複製神殿 | TEMPLE OF THE TEMPLET』(アートギャラリー1/Café小倉山 横浜美術館、2016)、主なグループ展に『距離をめぐる11の物語:日本の現代美術』(国際交流基金、オンライン、2021)、『Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年』(ポーラ美術館、2020)、『The Island of the Colorblind』(アートソンジェ・センター、ソウル、2019)、『Future Generation Art Prize』(ピンチューク・アートセンター、キエフ、ウクライナ、2019)、『視覚芸術百態:19のテーマによる196の作品』(国立国際美術館、2018)などがある。また、ダニエル・ジャコビーとの共同制作した映画『マウンテン・プレイン・マウンテン』(2018)で、第47回ロッテルダム国際映画祭でのタイガー・アワード賞を受賞するなど、世界各地の映画祭でも作品を発表している。

 


荒木悠「双殻綱:第二幕」Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

 

2017年の『Bivalvia: Act I|双殻綱:第一幕』以来、約4年半ぶりとなる本展では、左右に分かれている二枚貝のように、「右殻」「左殻」を彷彿させるふたつの映像からなる映像インスタレーション《双殻綱:第二幕》を発表する。感染リスクが低いと思われる水中撮影を敢行し、硬く殻を閉じた貝から連想された沈黙、閉塞感をコミカルに表現した「右」と、シドニーオペラハウスの協力の下、17世紀にヤコポ・ペーリが作曲した現存する世界最古のオペラ作品『エウリディーチェ』を題材にオペラ歌手とコラボレーションした「左」。同作を構成するふたつの映像作品はそれぞれ、昨年のコロナ禍においてオンラインで開催された『距離をめぐる11の物語:日本の現代美術』(国際交流基金)と『Returning: Chapter 1』(シドニー・オペラハウス)で発表されているが、本展は、両作品がよりアップデートされた形で出会い、フィジカルな空間で展示される初の機会となる。

 


荒木悠「双殻綱:第二幕」Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

Copyrighted Image