αM+ vol. 2 わたしの穴 美術の穴『地底人とミラーレス・ミラー』@ gallery αM


デザイン:岡﨑真理子

 

αMプロジェクト2020-2021
αM+ vol. 2 わたしの穴 美術の穴『地底人とミラーレス・ミラー』
2022年1月15日(土)- 3月19日(土)
gallery αM
https://gallery-alpham.com/
開廊時間:13:00-20:00
休廊日:日、月、祝、2/13-2/18(展示替えに伴う休廊)
企画:わたしの穴 美術の穴(石井友人、高石晃)
※本企画は『地底人』(1/15-2/12)と『ミラーレス・ミラー』(2/19-3/19)の2部構成。

 

galllery αMでは、αM+の第2弾として、アーティストの石井友人と高石晃によるアート・プロジェクト「わたしの穴 美術の穴」による2部構成の展覧会『地底人とミラーレス・ミラー』を開催する。

ゲストキュレーターを招き、年間を通じたテーマの下で複数の連続する展覧会を行なうことで知られるαMプロジェクトは、創立30周年を迎えた2019年度より、ゲストキュレーターの企画に連動する独自企画「αM+(アルファエムプラス)」を開催している。本展を企画する「わたしの穴 美術の穴」は、2014年に石井友人、榎倉冴香、地主麻衣子、高石晃、桝田倫広が、1970年前後の日本美術史のリサーチを主眼に発足。2015年にメンバーによるグループ展『わたしの穴 美術の穴』(Space23℃、東京)を開催、翌2016年に同名冊子を出版した。その後は、石井友人と高石晃によるアート・プロジェクトとして継続。これまでに藤井博の個展『わたしの穴 21世紀の瘡蓋』(Space23℃、2018)の企画と冊子出版、榎倉康二、高山登、藤井博の三人展『不定領域』(Space23℃、2019)、石井友人の個展『享楽平面』(Capsule、2019)、高石晃の個展『下降庭園』(clinic、2019)の企画を手がけている。

 


ニコライ・スミノフによるプロジェクト「死、不死、そして地下世界の力」より、イリナ・フィラトヴァ《永遠の地下美術館》2014年、4チャンネルビデオインスタレーション


高山登《地下動物園習作》1968年、枕木

 

「日常空間に偏在する穴。穴を実在するものとして認識することは出来ません。そこには何もない。しかし、不可思議にもそこに穴は存在していると感じます。このアンビバレントな経験を通して、私たちの知覚や記憶、情動や想像力は駆動されている。そしてそのことの内に、人間という認識の枠組みを持った存在、そして、美術という制度における人間的営為の根源性があるのではないか」(本展プレスリリースより)。「地底人」と「ミラーレス・ミラー」の2部構成をとる本展において、石井と高石は「穴の両義的な性質が人間に与える変質のプロセスを、下方に貫入されていく穴と、水平的横方向に交通していく穴の二つの方向性」でもって捉え、「私たちをとりまく環境の変容と、その環境と私たちの新たな関係の仕方を、潜在・現象の二つのあり方として表出しよう」と試みる。

 

パート1:地底人
2022年1月15日(土)- 2月12日(土)
キュレーション:高石晃
参加アーティスト:高石晃、高山登、ニコライ・スミノフ

パート2:ミラーレス・ミラー
2022年2月19日(土)- 3月19日(土)
キュレーション:石井友人
参加アーティスト:雨宮庸介、石井友人、大川達也、敷地理、多田圭佑、谷口暁彦、津田道子、藤井博、三宅砂織

 


大川達也《ミラーレス・ミラー》2017年、ミクストメディア、サイズ可変


三宅砂織《Garden(Potsdam)》2019年、シングルチャンネルビデオ・49 分「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」東京都現代美術館 展示風景(撮影:森田兼次)

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