池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて @ 府中市美術館


池内晶子《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》2016-2017年 gallery21yo-jでの展示、撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j

 

池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて
2021年12月18日(土)- 2022年2月27日(日)
府中市美術館 企画展示室
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
開館日時:10:00-17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし1/10は開館)、12/29-1/3、1/11、2/24
企画:

 

府中市美術館では、絹糸をつないで帯や紡錘状のかたちをつくり、はりめぐらせることで、しなやかで繊細な空間をつくりだすアーティスト、池内晶子の個展『あるいは、地のちからをあつめて』を開催する。

池内晶子(1967年東京都生まれ)は、絹糸を結んでは切るという行為を繰り返しながら、その素材の持つ歴史や文化的背景、展示会場の場所性などを「織り込んだ」空間を生み出してきた。1988年に糸を用いた制作をはじめ、以来、34年間にわたる糸との丁寧な対話が制作の基層をなしている。東京・世田谷のgallery21yo-jで継続的に個展を重ねるほか、これまでに『池内晶子展』(INAX Gallery 2、1991)、『TOYAMA NOW’96 富山国際現代美術展』(富山県立近代美術館、1996)、『MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方』(東京都現代美術館、2011)、『秘密の湖 ~浜口陽三・池内晶子・福田尚代・三宅砂織~』(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、2013)、『Akiko Ikeuchi Silk Thread Installations』(The Japan Foundation Gallery、シドニー、2016)、『新・今日の作家展 2016 創造の場所ーもの派から現代へ』(横浜市民ギャラリー、2016)、『19th DOMANI・明日展』(国立新美術館、2016-2017)、『水と土の芸術祭 2018』(新潟、2018)など、数多くの展覧会で作品を発表している。

 


池内晶子《Knotted Thread-red-Φ18cm-Φ360cm》2016-2017年 gallery21yo-jでの展示、撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j

 

自身初の美術館での個展に際し、池内は展示会場のつくりや周辺の地理、歴史的特徴をリサーチ、たとえば、府中市美術館の観客の動線と、美術館の南を流れる多摩川によってつくられた高低差のある地形の特徴が重ねられるなど、この場でしか生まれえない空間をつくりだす。会期終盤の2月26日のパフォーマンスでは、池内が展示作品に手を入れ、作品に大きな変化をもたらせる。(26日のパフォーマンス後および最終日の27日は、パフォーマンス後の状態で作品を公開。)

 

関連企画
アーティスト・トーク
池内晶子
2022年1月16日(日)、2月5日(土)各日ともに14:00-
会場:府中市美術館 企画展示室
※要観覧料

パフォーマンス
池内晶子
2022年2月26日(土)14:00-
会場:府中市美術館 企画展示室
※要観覧料

 


池内晶子《Knotted Thread-52knots-north-south-catenaryh330cm》2015年 gallery21yo-jでの展示、撮影:椎木静寧 Courtesy of gallery21yo-j


池内晶子《Mat 13 2019》2019年

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