近藤亜樹 ─ 星、光る @ 山形美術館


近藤亜樹《星、光る》2021年 ©Aki Kondo courtesy of ShugoArts

 

近藤亜樹 ─ 星、光る
2021年11月5日(金)- 11月23日(火・祝)
山形美術館 第 3・4 展示室
http://www.yamagata-art-museum.or.jp/
開館時間:10:00–17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:11/8、11/15

 

山形美術館では、2012年に東北芸術工科大学大学院を修了し、東京、台湾、ロンドン、ミラノなど各地で展覧会や滞在制作を経てきた画家、近藤亜樹の美術館初個展『星、光る』を開催する。

近藤亜樹(1987年北海道生まれ)は、自分自身に起きたあらゆる経験や感情を刻み込むような躍動感あふれる筆遣いと豊かな色彩を特徴とする絵画を中心に制作している。その制作活動は、東日本大震災をモチーフとした14,000カットあまりの油絵によるコマ撮りアニメーションと、ひとりの画家とその恋人の物語を描いた実写映像を組み合わせた映画『HIKARI』、音楽家とのライブパフォーマンスなど、キャンバスやパネルに限定されることなく、多彩な展開を見せている。東北芸術工科大学大学院を修了した直後の2012年に『PHANTOMS OF ASIA: Contemporary Awakens the Past』(Asian Art Museum、サンフランシスコ)に参加。近年の主な展示に『絵画の現在』(府中市美術館、2018)、『高松市美術館コレクション+ 身体とムービング』(高松市美術館、2020)などがある。2021年3月には2019年冬から2020年春にかけて、故郷の札幌で描いた50点の作品をまとめた初の作品集『ここにあるしあわせ』を刊行し、シュウゴアーツを含む東京都内4箇所で個展を同時開催。来年には『VOCA 展 2022 現代美術の展望 ─新しい平面の作家たち─』(上野の森美術館)も控えている。

 


近藤亜樹《おひさまとおひるね》2021年 ©Aki Kondo courtesy of ShugoArts

 

本展では、2020年に山形に拠点を移してからあらたな環境で生み出した新作群のほか、近藤が東北芸術工科大学に在籍していた時代に制作した作品を紹介するとともに、会期中には映画『HIKARI』の上映も行なう。新作では、展覧会タイトルともなっている幅5.4メートルの大作《星、光る》(2021)をはじめ、「生きている人にもいつか生まれ変わる人の心にも届く、祈り、蘇るような百色の光の展覧会にしたい」と語る近藤の独自の生命賛歌が表現される。また、学生時代の作品は《ウータン山》(2010)、《くらいところでまちあわせ》(2011)、《たべる地球》(2012)などの大作や、これまで美術館ではあまり紹介されてこなかった紙の作品が出品される。

わたしたちは生きている
生まれ落ちたこの星で
カタチはみんな違うけど
光と影を生きている
たったひとつの美しい命
祷り、踊り、歌い、笑え
生きる命よ蘇れ
今光るこの星に

近藤亜樹、2021年

 


近藤亜樹《ひかりのわ》2021年 ©Aki Kondo courtesy of ShugoArts


近藤亜樹《いのちの旅》2021年 ©Aki Kondo courtesy of ShugoArts

Copyrighted Image