しまうちみか『ゆらゆらと火、めらめらと土』@ 青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)


しまうちみか《自立について》2020年、撮影:高橋健治、画像提供:Tokyo Arts and Space

 

しまうちみか『ゆらゆらと火、めらめらと土』
2021年7月31日(土)- 9月12日(日)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)
https://acac-aomori.jp/
開館時間:10:00-18:00
会期中無休
企画担当:村上綾(国際芸術センター青森 学芸員)

 

青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)では、自身の心象風景を描いたドローイングから発想したモチーフとした彫刻作品を中心に制作するしまうちみかの個展『ゆらゆらと火、めらめらと土』を開催する。

しまうちみか(1987年熊本県生まれ)は、重力や焼成といった物理法則に制限される造形を持つ作品群を通じて、合理化やグローバル化により平均化されていく私たちや社会とそこに収まりきらないものの矛盾を示しながら、過剰に合理化された社会への疑問を投げかける。しまうちは、2013年に崇城大学大学院芸術研究課修士課程彫刻専攻を修了し、現在は熊本県菊池市の菊池旧龍門小学校アーティストスタジオを拠点とする。2010年代初頭から熊本を中心に発表をはじめ、近年はながお画廊(熊本、2016)、ガレリア・グラフィカbis(東京、2017)、WHITE SPACE ONE(福岡、2018)、Shun Art Gallery(上海、2018)での個展や数々のグループ展を重ねる。2020年にはトーキョーアーツアンドスペースレジデンス2020 成果発表展『デイジーチェーン』に参加、九州を拠点とするキュレーターやコーディネーター、編集者の有志が集まり企画する「秋の種企画委員会」が主催する企画展として、『秋の種2020「 しまうちみか展 自立について 世界は想像した以上に私を受けいれてくれるはずである」』を福岡アジア美術館の企画ギャラリーCで開催している。

 


しまうちみか公開・協働制作「野焼き」の様子(国際芸術センター青森、2021年)


しまうちみか公開・協働制作「野焼き」の様子(国際芸術センター青森、2021年)

 

しまうちは、ACACのレジデンスプログラムにより2021年6月上旬から青森に滞在し、火にまつわる信仰や人が抱く高揚感についてリサーチを実施。また、滞在中に野外で焼成を行なう「野焼き」を新作制作に取り入れ、材料となるもみ殻集めから、焼き場や窯を作り、火をつけ、焼き上げる一連のプロセスを参加者と共有しながら、火にまつわる感覚や文化についての考察を進めてきた。本展では滞在中に制作した新作を発表。会期中には「オープニング・アーティスト・トーク」、トーク「しまうちさんが見た青森の火のこと」を開催し、自作や滞在中に目にした火にまつわる信仰や風習、文化から、青森の人々との関わりについて語る(ともに要予約)。

 

関連イベント
オープニング・アーティスト・トーク
ゲスト:しまうちみか
2021年7月31日(土)14:30-
会場:青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)展示棟ギャラリーA
定員:30名(要予約)※申込締切:7月26日(月)、無料

トーク「しまうちさんが見た青森の火のこと」
ゲスト:しまうちみか
2021年9月4日(土)14:30-
会場:青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)展示棟ラウンジ
定員:20名(要予約)※申込締切:8月31日(火)、無料

 


秋の種2020「しまうちみか展 自立について 世界は想像した以上に私を受けいれてくれるはずである」福岡アジア美術館企画展示室C 会場写真、Photo: MIYUKI TOUDOU


しまうちみか《自立について》2020年、撮影:高橋健治、画像提供:Tokyo Arts and Space


しまうちみか《スプーキー》2019年

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