絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。@ 三菱地所アルティアム


 

絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。
2021年7月14日(水)- 8月31日(火)
三菱地所アルティアム(イムズ8F)
http://artium.jp/
開館時間:10:00-20:00
会期中無休

 

現代美術を中心にデザイン、建築、ファッションなどジャンルを限定することなく、さまざまな表現を紹介してきた三菱地所アルティアムが、その32年間の活動の幕を閉じる最後の展覧会『絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。』を開催する。

三菱地所アルティアムは、三菱地所の文化支援事業の一環として1989年4月12日に開館。以来32年間にわたり、300本以上の展覧会を開催してきた。とりわけ現代美術においては、国際的な評価を確立したアーティストのみならず、中堅アーティストの発表の場、中国や台湾をはじめとするアジア地域の現代美術の紹介の場となった。また、九州出身や九州を拠点とするアーティストにとっても、「イントロダクション・シリーズ」、「For Rent! For Talent!」、「Local Prospects」が貴重な発表の場となるなど、同地域の現代美術を活性化する役割の一端を担っていた。

 


『塩田千春 他者である私』三菱地所アルティアム(福岡)2012年

 

その活動の最後を記念する本展には、これまでに個展やグループ展のかたちで三菱地所アルティアムに関わってきた塩田千春淺井裕介潘逸舟津田直山内光枝鹿児島睦最果タヒの7名が参加。本展タイトルは、最果タヒが本展に寄せて書き下ろした詩の一文が使われている。塩田や淺井は自身のキャリアにおける九州初の個展、また、福岡生まれの鹿児島にとっては地元での初めての本格的な個展を開催したのが三菱地所アルティアムだった。そのほか、山内は『Local Prospects−海をめぐるあいだ』(2015)、潘は『Local Prospects 2−アイデンティティ』(2016)に参加し、津田は2018年に個展『エリナスの森 』、最果は2020年に個展『われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』を開催している。

 


山内光枝『Local Prospects―海をめぐるあいだ』三菱地所アルティアム(福岡)2015年


『鹿児島睦の図案展』三菱地所アルティアム(福岡)2017年

Copyrighted Image